アトレティコ・マドリードの本拠地『メトロポリターノ』のピッチコンディションを巡って、主将MFコケやFWアントワーヌ・グリーズマンが不満を抱いているようだ。

 “圧力鍋”とも称されるほどの熱狂さで、要塞として畏怖されるアトレティコ・マドリードのホームスタジアム。
実際、2023年2月から同年12月にかけて、『メトロポリターノ』で達成した公式戦20連勝は、クラブにおけるホーム公式戦最多連勝記録に並ぶものだった。また今シーズンも、昨年8月23日のエルチェ戦に引き分けた後は、公式戦13連勝とやはり圧倒的な強さを誇っている。

 しかし、先月28日のチャンピオンズリーグ最終節でボデ/グリムトに敗れたことで連勝記録がストップすると、8日のラ・リーガ第23節ベティス戦でも黒星を喫した。ここにきて、ホーム2連敗。すると試合後、カピタン(主将)のコケは「これは良くない。滑ってしまう、(ボールが)浮き上がってしまうんだ。アトレティコのようなクラブは、最高のパフォーマンスを求められているのだから、良いコンディションでプレーするために、ピッチの状態も基準を満たしている必要がある」と吐露。さらに、「ピッチの状態は言い訳にならない」とした上で、「だけど、滑ってしまう。ラ・カルトゥーハのように最高の状態ではない」と劣悪だと嘆いた。

 また、この発言の前には、アントワーヌ・グリーズマンも『メトロポリターノ』のピッチコンディションが悪いことを指摘していた。5日に『ラ・カルトゥーハ』で行われた、コパ・デル・レイ(国王杯)準々決勝のベティス戦に大勝した後、「ピッチ面では、国内で最高のスタジアムだ。僕たちのスタジアムはあまり助けにならない…状況を難しくしている。
僕たちは、主体的にプレーしようとするチーム。よく動き、ボールのないところでも関与することで、ボールを持っている選手を大いに助けることができたと思う」とスペイン代表の試合でも使われるスタジアムの芝は良質だったと述べていた。

 実際のところ、スペイン紙『アス』によると、昨年11月にNFL(アメリカンフットボール)の試合がマドリードの『サンティアゴ・ベルナベウ』で開催された際に、マイアミ・ドルフィンズが『メトロポリターノ』で複数回に渡って練習を行ったため、芝が痛み、植え替える必要があったとのことだ。

 一方で、チームを率いるディエゴ・シメオネ監督は、コケやグリーズマンの発言に対して「私は選手じゃない。プレーしているのは彼らで、おそらくそのことを最もよく理解しているのも本人たちだろう。これまでずっと良いピッチ、普通のピッチ、標準的なピッチでプレーしてきた…芝の状態が原因で(8日のベティス戦に)勝てなかったわけではない」と見解を口にしている。

 12日には、国王杯・準決勝1stレグでバルセロナと『メトロポリターノ』で対戦するアトレティコ・マドリード。芝の状態にうまく適応し、先勝を収めることができるのだろうか。
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