「新しい景色」を目指したFIFAワールドカップカタール2022では、グループリーグで優勝経験のあるドイツ代表、スペイン代表を撃破する“番狂せ”を演じたものの、過去最高成績のベスト8まであと一歩届かなかった日本代表。あれから4年、今度は優勝という「最高の景色」を目指し、北中米3カ国で共催されるFIFAワールドカップ2026へ挑むこととなる。


 4年前、ドイツ戦とスペイン戦で同点ゴールを記録し、“死の組”首位突破の立役者となった堂安律(フランクフルト/ドイツ)。国際サッカー連盟(FIFA)のインタビューにて「(お気に入りは)ドイツ戦のゴールですね。僕にとってワールドカップでの初ゴールだったし、チームを大いに奮い立たせた瞬間だった。僕にとって大きな意味を持っています。あの光景はずっと心に焼き付いています」と当時を振り返っている。

 初出場の大舞台で輝きを放った堂安は、3年間に渡ってフライブルクの中心選手として活躍し、昨年夏には国内の強豪フランクフルトへ移籍。欧州最高峰のチャンピオンズリーグ(CL)を経験し、日本代表では「10番」を背負っている。「年齢に関係なく、(森保一)監督やチームメイトからの信頼は感じています。常に成長できると感じているし、前回とは違う情熱を持ってワールドカップに挑めると確信しています」と自信をのぞかせた27歳は、次のように言葉を続けた。

「周りからの期待は大きいので、自分のパフォーマンスはもちろん大切です。チームを勝利に導く選手になりたいです。監督はチームメイトが『律がいれば頼りになる』、『難しい局面でも律がいれば落ち着く』、『彼がいればチームがまとまる』と思えるような選手が必要だと思いますし、最高のチームには必ずそういう選手がいます。
もちろん、ファンや対戦相手にインパクトを与えたいし、ゴールも決めたいですが、チームの成績を重視しています。もしかしたら、そこが変わったところかもしれませんね」

 堂安だけでなく、ここ数年間で日本サッカーを取り巻く状況は大きく変わった。多くの選手がヨーロッパで活躍し、CLやヨーロッパリーグ(EL)といった舞台を経験。昨年には親善試合ながら、日本代表が史上初めて“王国”ブラジル代表に勝利した。堂安はこうした変化について「多くの選手がヨーロッパでプレーすることで、チームを世界レベルに引き上げることができます。しかし、より重要なのは挑戦し、そこから生まれる強い意志を持った選手がいることです。そんな選手が集まっていることは、僕たちにとって大きな財産だと思います」と語る。

 本大会まで残された期間はあとわずか。3月末にはイングランド代表との国際親善試合が控えており、「最高の景色」を見るための準備は大詰めを迎える。堂安は「ここ(フランクフルト)で色々なことに取り組んでいます。新監督が就任して色々なことが変わるかもしれませんが、自分を見失わず、ワールドカップを見据えて準備していきたいです。常に前向きな姿勢で試合に臨みたいです」と意気込みを示した。

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