明治安田J1百年構想リーグ・地域リーグラウンドWEST第2節が14日に行われ、サンフレッチェ広島とファジアーノ岡山が対戦した。

 初対戦だった昨シーズンは、1勝1敗と決着が付かなかった“中国ダービー”。
38歳のバルトシュ・ガウル新監督が就任したサンフレッチェ広島は、V・ファーレン長崎と対戦した第1節を3-1の勝利で飾ると、10日のAFCチャンピオンズエリートでもジョホール(マレーシア)を2-1で撃破し公式戦2連勝。注目は、今冬に加入したFW鈴木章斗で、すでに3得点と“新エース”の誕生を予感させている。

 対するファジアーノ岡山は、アビスパ福岡と対戦した第1節で、今大会の限定フォーマットであるPK戦の末に5-6で敗北。勝ち点1の獲得にとどまった。それでも、特別指定選手として登録されている、法政大学在学中のMF小倉幸成が、プロデビュー戦で1アシストを記録するなど存在感を発揮。昨シーズンに、木山隆之監督の下でブレイクしたMF佐藤龍之介(現:FC東京)の如く、“ニュースター”候補の活躍に期待が集まっている。

 試合は一進一退の攻防で始まったなか、5分に前述した鈴木がゴールネットを早くも揺らす。ホームの広島が先制…かと思われたが、これはオフサイドにより取り消された。

 すると10分、ゲームを動かしたのは岡山だった。左コーナーキックの混戦でボールがエリア左に溢れると、いち早く反応したMF江坂任が反転ボレーを突き刺した。ゴールに背を向けた難しい体勢だったが、“岡山のマエストロ”が鮮やかに決めて見せたのだ。

 その後は両チームとも譲らない展開で、0-1のまま前半アディショナルタイムに突入。
そんな時間帯に、広島が追いついた。CB山﨑大地の楔のパスでスイッチが入ると、中央での流れるようなコンビネーションから、最後は鈴木のポストプレーに反応したFWジャーメイン良が決め切った。

 後半は、球際で激しくやり合うなどダービーらしい様相を呈していく。すると70分、試合のバランスが崩れる。注目の小倉が、ファールを誘うようなキープの仕方をしたMF川辺駿を思わず倒してしまい、ダブルイエローで退場に。欧州経験も豊富な元日本代表の老獪さが光るプレーだった。

 これで広島が攻勢を強め、岡山が守勢に回る構図となる。77分にはMF中野就斗が強烈なひと振りでニア上をブチ抜いたものの、オフサイドによりふたたびゴールは認められず。その後も、サイドを広く使った攻撃でゴールに迫るも、逆転ゴールには至らない。そしてこのまま1-1で、90分では決着が付かずにPK戦へと突入する。

 そのPK戦は、お互いに3人目までが成功すると、先攻の岡山4人目MF藤井海和が失敗。対する広島は5人全員が成功。
“中国ダービー”の第3章は、PK戦の末に5-4で、広島が勝ち点2を獲得。岡山は2試合連続のPK戦負けとなった。次節は広島がセレッソ大阪と、岡山はガンバ大阪と対戦する。

【スコア】
サンフレッチェ広島 1-1(PK:5-4) ファジアーノ岡山
【得点者】
0-1 10分 江坂任(ファジアーノ岡山)
1-1 45+3分 ジャーメイン良(サンフレッチェ広島)
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