インテルのイタリア代表DFアレッサンドロ・バストーニが、大きな物議を醸したイタリア・ダービーでの自身の振る舞いを謝罪した。『ESPN』が伝えている。


 14日に行われたセリエA第24節、インテルとユヴェントスによる伝統のイタリア・ダービー。試合は激しい点の取り合いとなった中、最終的にインテルが3-2の勝利を収めた。

 その一戦で物議を醸したのが試合の流れを大きく左右することとなった42分の判定。バストーニがインターセプトに成功し、カウンターを阻止しようとしたDFピエール・カルルの左手とわずかに接触。バストーニが倒れ込むと、フェデリコ・ラ・ペンナ主審はカルルにこの日2枚目のイエローカードを提示し、ユヴェントス側の猛抗議も虚しく退場処分となった。2枚目の警告に関する事象はVARの対象外となっているため、判定が覆ることもなかった。

 しかし、リプレイ映像を確認すると、カルルとバストーニの接触はほとんどなく、転倒するような力が加わっていたようには見えない。試合から一夜明け、セリエAの審判部長を務めるジャンルカ・ロッキ氏は当該の判定について「ラ・ペンナ主審による明白な誤審、そしてVARを用いて修正できなかったことについて深く謝罪する。ラ・ペンナ主審はひどく落ち込んでいるが、我々は彼の味方だ」と誤審を認めるコメントを残した。

 さらに、ロッキ氏は「真実を話さなければならないが、ミスを犯したのは彼(ラ・ペンナ主審)だけではない。昨日の試合では明白なシミュレーションが行われたのだから」と、審判を欺く行為を働いたバストーニに対して苦言を呈していた。

 そんな中、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のノックアウトフェーズ・プレーオフ ファーストレグのボデ/グリムト戦に向けた前日会見に出席したバストーニは、ユヴェントス戦での自身のプレーとカルル退場後に拳を握りしめて喜びを爆発させた一連の行為を謝罪した。


 「土曜日の夜に起こったことについて、自分なりの見解を述べたいと思う。あの出来事をどう捉えていたかを説明するのが正しいと感じたからだ」

 「カルルとの接触を感じた際に、ファウルを取ろうと大げさに転倒してしまった。何よりも申し訳なく思っているのは、その後の自分の反応だ。非常に人間的な反応でもあったが、見苦しいものだったし、謝罪したい。非常に重要な試合の熱狂の中で、昂ぶっていたからこそのものだが、あのような反応をしたことを後悔している」

 「責任を取るのは当然だと思うが、僕の人格とキャリアが疑問視されるべきではない」

 「プロとして300試合以上プレーしてきたけど、こんなに騒がれるとは思ってもいなかった。多くの偽善を見てきたし、まったく意味をなさないことを言う人々も耳にしてきた。自分の性格を非難することなく、私が間違いを犯したと公平に指摘してくれた方々には感謝したい」

 自身の振る舞いが不適切であったことを真摯に認めた一方、SNSなどを通じて殺害予告まで受けていたことを明かしたバストーニ。「個人的なレベルでは、それほど大きな影響を受けていない」と自身に対する度を越えた誹謗中傷に関しては「慣れている」としながらも、家族や同じく誹謗中傷を受けるラ・ペンナ主審に対する、同様の攻撃に対しては憤りを示している。

 「それよりも、妻とまだ何も理解していない娘のことを気の毒に思う。殺害予告を受けることは許されないし、妻の気持ちも、そして同じ状況に陥ったラ・ペンナ審判の気持ちも理解できる。彼らはこのような脅迫を受けるべきではないんだ」

 イタリア・ダービー終了後のインテル首脳陣の初期対応の拙さもあって、今回の騒動は簡単に治まる気配はないが、今回のバストーニの謝罪によって少しでも沈静化が図られることを期待したい。


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