1年でのJ1復帰を目指し、長澤徹監督のもとで新たな船出となった湘南ベルマーレ。明治安田J2・J3百年構想リーグ第3節はホームにヴァンラーレ八戸を迎え、途中出場のFW山田寛人のゴールで勝利し、ホームで連勝を飾った。


「前半はちょっと第1節(vsブラウブリッツ秋田/1-2●)のデジャブ感があった。相手に勢いを与え、相手に行けるという感覚でゲームを渡してしまった」という長澤徹監督の言葉通り、局面の強度で八戸が上回り、大きなチャンスも生まれず苦しい前半45分間を過ごした。それでも第1節の反省を踏まえ「目的は勝利。その流れの中で腹を決めてやった」と指揮官。キャプテンの武田将平も「大きく動揺することなく、堂々とやれたことが良かった」と振り返り、この日の湘南は簡単には崩れなかった。

 アルトゥール・シルバと武田のボランチコンビを軸に徐々に主導権を掌握すると、70分に待望の瞬間が訪れる。アルトゥール・シルバ、鈴木雄斗と縦に素速くつなぎ、最後は山田が冷静な切り返しから左足で流し込み、均衡を破った。今季サガン鳥栖から加入した山田にとって、これが湘南移籍後初ゴール。「(長澤監督から)『ゴールを決めてこい』と。それだけでした」と54分からピッチに立ち、見事期待に応えてみせた。「とっさに切り返して、上手いことできました。左足でしたけど、しっかりとコースを狙って打つことができたので本当に良かった」と振り返っている。


「昨季はほとんどワンタッチ(ゴール)だったので、自分の中でどんどん新しい形が増えてきている。それはすごく良いこと」と手応えを口にした山田。ゴール前での見事な切り返しについては「自分でもビックリしました(笑)」という。「前節、ツグ(石井久継)が切り返して決めていて、ちょっと重なりましたね。それも一瞬頭によぎって、『やってみよう』くらいの感覚でとっさに出た。『こんな綺麗に決まるんやな』と思いました」と、前節2得点を決めた後輩・石井のプレーが“ヒント”にもなったようだ。

「まだ映像で見返していないですけど、振り返って自分を褒めたいと思います!」。そう語るストライカーの表情は、確かな自信に満ちていた。

取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)


【ゴール動画】山田寛人が見事な切り返しから左足でゴール!

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