セレッソ大阪からまた一人、将来を期待される若手が世界へと羽ばたく──。

 21日、SOMPO WEリーグ第16節が開催され、セレッソ大阪ヤンマーレディースは、アルビレックス新潟レディースと対戦。
先制したものの、その後に3失点し逆転負けを喫した。

 試合後には、海外クラブへの移籍準備のため、チームを離脱する白垣うのの送り出しセレモニーが行われた。

「さらに成長するため、新しい環境に身を置いてチャレンジしたいという強い思いから移籍する決断に至りました」と海外挑戦への思いを明かした20歳のDFは、涙を拭いながらスタッフ、チームメート、そしてサポーターへの感謝を言葉にした。それでも、最後はポジティブで明るい白垣らしく「やる気! 元気! 白垣! で頑張ります! 行ってきます!!」と絶叫。サポーターから白垣のチャントで送り出され、笑顔でセレモニーを終えた。

 小学生時代は「もう身体が出来上がっていて、男子を吹き飛ばしながらサッカーをしていた(笑)」といい、中学からC大阪の育成組織に所属。メキメキと成長し、2021年には高校1年生ながらトップチームでレギュラーとしてプレーした。

 2022年にはU-17女子ワールドカップに、2024年にはU-20女子ワールドカップに出場。U-20W杯では決勝で北朝鮮に敗れたものの全7試合に出場し、準優勝に大きく貢献した。そして、昨年10月にはなでしこジャパンデビューと、順調にステップアップを遂げてきた。

 U-20W杯で証明したように白垣の最大の特長は、外国籍選手にも引けを取らないフィジカルの強さだ。169センチと高さがあり、スピードも兼ね備えている。
鋭い出足からインターセプトし、そのまま持ち上がってフィニッシュに絡むという、スケールの大きなプレーでスタンドを沸かす。そのスタイルを海外で磨き、なでしこジャパン定着を目指すことが当面の目標となる。

 セレモニー後、ミックスゾーンで取材対応した白垣は、「唯一無二の選手になります」と宣言。「そして、いつかはセレッソに戻ってきて、成長した姿をピッチで見せて優勝に貢献したい」とクラブ愛を口にした。

 大きな野心を抱き、海を渡る20歳。どれほど大きくなって帰ってくるか、ファン・サポーターは今からその日を心待ちにしている。

取材・文=山本剛央

【レディース】白垣うの選手涙と笑顔あふれるセレモニー
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