今冬の移籍市場でシャルケへ電撃移籍したボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコが、今回の移籍を振り返った。ドイツメディア『シュポルト・ビルト』が伝えている。


 2003年にプロキャリアをスタートさせたジェコは、母国とチェコでのプレーを経て、2007年にヴォルフスブルクへ加入。2008-09シーズンはクラブ史上初のブンデスリーガ制覇に貢献し、その翌シーズンにはリーグ得点王に輝いた。

 その後、2011年冬の移籍市場でマンチェスター・シティへ加入すると、2度のプレミアリーグ制覇を経験し、2015年夏からはセリエAに活躍の場を移し、ローマとインテルでプレー。その後、フェネルバフチェでの2シーズンを経て、2025年夏にはフィオレンティーナに加入していたが、今年1月22日に半年間の契約でドイツ帰還を選択した。

 フィレンツェでは思うように出場機会を得られずにいた中、今冬のタイミングでの移籍を模索していたというジェコ。その際、シャルケから具体的なオファーは届いていなかったが、自身の頭の中で突然降ってわいたアイデアとしてゲルゼンキルヒェン行きに興味が出てきたという。そして、代表チームで一緒にプレーするDFニコラ・カティッチを通じてクラブとコンタクトを取ることになった。

 「昼食後、一人で部屋に座って考えたんだ。『自分は何が欲しいのか? 何が必要なのか?』とね。そして、ある答えにたどり着いたんだ。『熱狂的なファンがいる、エモーショナルなスタジアム。再び自分をワクワクさせてくれるクラブ』に行きたい。
その中で突然、シャルケが頭に浮かんだんだ。その瞬間、すぐに携帯電話を取り出してニコラ(・カティッチ)にメッセージを送ったんだ」

 そして、シャルケがストライカーを必要としているかを確認すると、今度はカティッチ側から電話があり、ミロン・ムスリッチ監督が直接話をしたがっているとの返答を受け、正式に話が進んだ。

 「彼(カティッチ)から電話があって、監督と連絡を取らせてほしいと頼まれたんだ。だから、『喜んで』と答えたよ。それからすべてがうまく回り始めました」

 なお、ドイツメディア『スカイ』によると、シャルケで受け取るサラリーに関しては成績に応じたボーナスのみだと言われているが、ジェコ自身は「僕にとって重要なのはお金ではなかった」と、それが移籍を阻む障壁になることはなかったと断言。

 そんな不思議な縁もあって、15年ぶりのドイツ復帰が実現したベテランストライカーは、加入後の出場5試合で4ゴール3アシストと早くも抜群の存在感を発揮。現在、チームは2位のダルムシュタットと1ポイントの僅差ながらブンデスリーガ2部で首位をキープ。

 最後にジェコは「シャルケは常に偉大なクラブであり、僕の意見では、ブンデスリーガにふさわしいクラブだ」と、2022-23シーズン以来の1部昇格への決意を語っている。
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