リヴァプールは20日、フランス代表DFイブライマ・コナテに対するソーシャルメディア上での人種差別的な誹謗中傷を受け、「強い憤りと嫌悪感を抱いている」との声明を発表した。

 イギリスメディア『BBC』の報道によれば、今回の事件は18日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のラウンド16セカンドレグ、リヴァプールとガラタサライとの対戦で起こった不運な出来事がきっかけだったという。


 ホームのリヴァプールが4-0の勝利を収め、2戦合計4-1で逆転でのベスト8進出を決めた一戦だったが、前半にコナテと接触したプレーでガラタサライFWヴィクター・オシムヘンが前腕を負傷。ハーフタイムでピッチを退く形となり、その後同箇所の骨折が判明した。

 試合後、ガラタサライのオカン・ブルク監督が当該プレーに関するジャッジへの不満を露わにしたこともあり、エースストライカーを故意に負傷させたと曲解した一部のガラタサライサポーターと思われる人たちがSNS上で、コナテに対する人種差別的な誹謗中傷を行っていたことが確認された。

 これを受け、リヴァプールは20日にクラブ公式サイト上で声明を発表。「イブライマ・コナテ選手に対するソーシャルメディア上での卑劣で忌まわしい人種差別的誹謗中傷に、強い憤りと嫌悪感を抱いている」と、遺憾の意を表明。

 同選手に対する全面的なサポートを約束しつつ、ソーシャルメディアプラットフォームに対して根本的な解決策を要求するなど、毅然とした態度でサッカー界だけでなく社会から、こういった卑劣な行為を根絶することを訴えた。
 
 「このような行為は断じて容認できない。人間性を否定し、卑劣で、憎悪に根ざした行為だ。人種差別はサッカー界にも、社会にも、そしてオンラインであろうとオフラインであろうと、いかなる場所にも存在してはならない」

 「我々の選手は標的ではない。彼らは人間だ。匿名アカウントの陰に隠れて選手に向けられるこうした誹謗中傷は、サッカー界、そしてそれを助長するプラットフォームにとって汚点だ」

 「サッカー界全体が一致団結し、このような行為は決して許されないと、明確かつ断固として表明しなければならない。非難の言葉だけでは不十分だ」

 「ソーシャルメディア企業は責任を負い、今すぐ行動を起こさなければならない。
これらのプラットフォームは、こうした誹謗中傷を防ぐための力、技術、そしてリソースを備えているにもかかわらず、しばしばそれを怠っている。人種差別的な憎悪が野放しに広がることを許すのは、まさに選択であり、それは選手、家族、そしてサッカー界全体のコミュニティに害を与え続けている」

 「我々はイブライマ選手への全面的な支援を継続し、可能な限り関係者の特定に向けて関係当局と協力していく。しかし、既に被害が出た後で選手やクラブに責任を押し付けるようなことはあってはならない」

 「現状を放置することはできない。明日ではなく、今すぐ、この問題に立ち向かい、根絶しなければならない」


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