パリ・サンジェルマン(PSG)がリーグ・アンの日程変更を要請したものの、対戦相手であるRCランスが反発しているようだ。23日、スポーツ専門メディア『アスレティック』が伝えている。


 チャンピオンズリーグ(CL)ノックアウトフェーズ・ラウンド16でチェルシーを2戦合計8-2で粉砕し、リヴァプールとの準々決勝へ駒を進めたPSG。報道によると、現地時間4月8日に本拠地『パルク・デ・プランス』でのファーストレグ、14日に敵地『アンフィールド』でのセカンドレグを控えていることから、この2試合の間となる11日に開催予定のリーグ・アン第29節RCランス戦の日程変更をフランスプロサッカーリーグ(LFP)に要請したようだ。

 しかし、RCランスは日程変更に強く反対している模様。PSGとわずか「1」ポイント差に2位につけ、激しい優勝争いを繰り広げる中での“首位攻防戦”延期がチームに悪影響を及ぼすと考えているという。RCランスはクープ・ドゥ・フランスで準決勝に進出しており、PSG戦の延期は困難と見られているが、最終決定権はLFPにあり、欧州コンペティションを戦うPSGの利益を優先する可能性があるとも報じられている。

 RCランスは23日に声明を発表。「3月6日、RCランスvsPSG戦の日程が確定し、関係者全員が遵守すべき枠組みが正式に確立された。RCランスは責任感と自制心に基づき、当初からPSGに対して日程変更を望まない旨を明確に伝えていた。また、スポーツの安定性を重視する観点から、この件に関する一切の公式発表を控えていた。しかし、最近の度重なる発言や介入、様々な提案の増加を受け、沈黙を破らざるを得なくなった」としつつ、次のように主張している。

「フランスリーグが一部のクラブの欧州制覇という野望を満たすための単なる道具として扱われつつあるという、憂慮すべき風潮が広がっているように見受けられる。これはスポーツにおける公平性の概念として極めて異質であり、他の主要大会では類を見ないものだ。
この試合日程を変更すれば、RCランスは15日間試合を行えず、その後は3日おきに試合を行うという過密日程を強いられることとなる。これはシーズン開始時に設定されたスケジュールとはかけ離れており、このような新たな制約を何ら支障なく吸収できるクラブの財政状況にもそぐわない」

「したがって、リーグで10番目の予算規模を持つクラブが、国内リーグの枠を超えた利害関係を持つ有力クラブの要求に屈さざるを得ない状況に追い込まれているように感じる。近年、国内リーグの合理化が進められており(18クラブに縮小、リーグカップは廃止)、その利害関係は明らかに国内リーグの枠を超えている」

「この個別の事例を超え、より根本的な問題が提起されている。それは、リーグそのものに対する敬意の問題だ。リーグがたとえ正当なものであっても、他の野望の陰に隠れてしまう現状を鑑みると、この疑念を抱くのは当然のことだ。RCランスは公平性、ルールの明確性、すべての関係者への敬意、そしてフランスサッカーが尊重されるための公正かつシンプルな原則を堅持する」

 なお、CL準々決勝でPSGと対戦するリヴァプールはファーストレグとセカンドレグの間の現地時間11日にプレミアリーグ第32節フルアム戦を控えている。

※記事内容中に誤りがありましたので修正いたしました(24日12時)
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