ドルトムントは23日、新たなスポーツディレクター(SD)にオーレ・ブック氏が就任することを発表した。契約期間は2029年6月30日までと伝えられている。


 現在40歳のブック氏は、現役時代にロート・ヴァイス・アーレンやSVヴェーエン・ヴィースバーデンといった、ドイツ下部カテゴリーのクラブを中心にプレー。現役引退後の2017年夏、エルフェアスベルクのスカウトに就任し、ピッチ外でのキャリアをスタートさせると、同クラブではSD、さらにはスポーツ部門の役員も務めた。

 ブック氏の就任当初、エルフェアスベルクはレギオナルリーガ(ドイツ4部相当)に身を置いていたものの、2021-22シーズンからは2年連続昇格を果たし、クラブ史上初のブンデスリーガ2部昇格を経験。昨シーズンは同リーグを3位で終え、初の昇格プレーオフにも参戦した。今季のブンデスリーガ2部では、第27節終了時点で2位につけており、首位のシャルケとは勝ち点差がわずかに「1」。自動昇格も狙える立ち位置だ。

 近年のエルフェアスベルクはクラブ史に名を刻むようなシーズンを過ごしているが、ブック氏はクラブの“改革”に大きく尽力した人物として知られる。2022年夏には、ブレーメンでブレイクのきっかけを掴めていなかったFWニック・ウォルトメイド(現:ニューカッスル)の才能に目をつけ、レンタル移籍で迎え入れた。ウォルトメイドは公式戦35試合の出場で17ゴールを記録するなど、エルフェアスベルクで大きく飛躍し、遂にはドイツ代表にまで名を連ねるストライカーとなった。

 他にも、現在フランクフルトで活躍するドイツ人FWユネス・エブヌタリブを4部から発掘しただけでなく、現在はバイエルンからPSVへレンタル移籍しているオーストリア代表MFパウル・ヴァナーを迎え入れたこともある。その目利きから、ブンデスリーガ公式HPは同氏を“真珠採り”との異名で紹介している。

 そんなブック氏が、新たにドルトムントのSDに就任する。
ドイツ国内だけでなく、欧州でも有数のビッグクラブに加わることを受けて、クラブを通して次のようにコメントを発表した。

「ドルトムントはヨーロッパ屈指のビッグクラブであり、このクラブに深く関われることを大変嬉しく思っている。ドルトムントの継続的な成功のために尽力したいと考えており、自身の考えや信念をクラブに伝え、強力なチームと共に仕事ができることを楽しみにしている。ドルトムントは私にとって特別なクラブであり、幼い頃から深い思い入れがある。だからこそ、エルフェアスベルク、そして特にドミニク・ホルツァー氏(エルフェアスベルクの会長)に、ドルトムントでの仕事にすぐに着手させてくれたことに感謝したい」

 スポーツ部門のマネージングディレクターを務めるラース・リッケン氏も、次のような言葉でブック氏の“入閣”を歓迎した。

「スポーツディレクターとして、我々が望んでいた人物をドルトムントに迎える入れることができた。私はエルフェアスベルクでの彼の素晴らしい仕事ぶりを長年見てきた。最初はスポーツディレクターとして、そして最近ではスポーツ担当役員として活躍してきた。オーレ氏は我々にとって、プロフェッショナルとしても人間としても最適な人物だと確信している」

「彼がスポーツ面を担当していた間、エルフェアスベルクは地域リーグから2部リーグのトップへと躍進し、その過程で多くの若手有望選手を育成すると同時に、チームの価値を高めてきた。我々はオーレ氏と、移籍市場において創造的、かつ大胆なアイデアを生み出す彼の専門知識に大きな信頼を寄せている」

 なお、ドルトムントでは今月22日、当時スポーツディレクター(SD)を務めていたセバスティアン・ケール氏との即時契約解除を発表。ドルトムントは決断の理由を「率直な話し合いの結果、今夏に変化を起こす上で、今が適切な時期と判断した」と説明していたが、今回、ケール氏の後任として、ブック氏が迎え入れられることとなった。


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