チェルシー・ウィメン(女子チーム)を率いるソニア・ボンパストル監督が、髪を引っ張る行為がVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で確認されなかったことへの不満を爆発させた。4月1日、イギリスメディア『BBC』や同『スカイスポーツ』などが伝えている。


 女子チャンピオンズリーグ(WCL)準々決勝セカンドレグが4月1日に行われ、チェルシーはアーセナルと対戦し、1-0で勝利したものの、2試合合計では2-3で敗れて敗退となった。

 しかし、この試合では終盤にドリブルをしていたアリッサ・トンプソン(チェルシー)が、後ろからケイティ・マッケイブ(アーセナル)に髪を引っ張られて転倒する事態となったものの、ノーファウルで試合は続行となり、これに激しく抗議をしたボンパストル監督が逆にイエローカードを貰う状況となったことに大きな注目が集まっている。

 その直後には自チームのためにボールを素早く取り返そうとピッチに侵入したことで2枚目のイエローカードを受けて退場となったボンパストル監督は、この試合のファーストレグが終了した際にも審判への不満を語っていたなか、試合後のインタビューの際には携帯で当該場面の動画を見せながら、次のように不満を口にした。

「私にとっては、アーセナルの選手にレッドカードが出されるのは明らかだ。彼女はアリッサ・トンプソンの髪を引っ張っていた。VARがこの状況を確認できないなら、VARがある意味がわからない。レッドカードを受けるべきなのはアーセナルの選手なのに、私がレッドカードを受ける羽目になった」

 また、試合後の記者会見でもボンパストル監督は「あの瞬間、私は感情的になってしまった。誰の目にも明らかだったと思ったからね」と語りつつ、ファーストレグの試合後同様に女子サッカーにおけるVAR活用への疑問を再び呈した。

「審判が見落としてしまうことがあるのは理解できるけど、なぜVARがあの場面を検証しないのか理解できない。今回が初めてではない。なぜ彼らはあの場面に戻って検証し、明確な判定を下さないのだろうか。私の選手は感情的になっていたので、その影響は大きかった。
こういう試合でVARは何をしているの? VARがあるのに、なぜこういう状況をチェックしないの? 意味がわからないし、全く納得できない」

 なお、ボンパストル監督は髪を引っ張られたトンプソンは試合後に「泣いて感情的になっていた」ことも明かし、「サッカーをしている時に髪を引っ張られるのは、ひどいことだ」と非難している。

 一方、髪を引っ張ったマッケイブは、倒した直後にトンプソンに謝っている様子も見られたなか、試合後に自身のインスタグラムのストーリーズを更新し、「シャツに手を伸ばそうとしたということだけ誤解のないように言っておきます。人の髪を引っ張るつもりは全くなかった。トンプソンには敬意を表している」と投稿している。


【動画】チェルシー女子選手が髪を引っ張られたシーン

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