チャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝ファーストレグが7日に行われ、スポルティング(ポルトガル)とアーセナル(イングランド)が対戦した。

 スポルティングは今大会、リーグフェーズで5勝1分2敗の勝ち点「16」という成績を収め、レアル・マドリード(スペイン)、インテル(イタリア)、パリ・サンジェルマン(フランス)らを抑えて7位に入った。
ラウンド16へストレートインすると、ボデ/グリムト(ノルウェー)の本拠地で行われたファーストレグは0-3で落としたものの、本拠地『エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ』に帰還して迎えたセカンドレグでは、大量5ゴールを奪って逆転。延長戦までもつれ込んだ激闘の末に、2戦合計スコア5-3と逆転勝利を成し遂げていた。

 一方で、アーセナルはリーグフェーズで8戦全勝と、文字通りパーフェクトな成績を収め、首位でラウンド16へ進出。レヴァークーゼン(ドイツ)と相まみえたラウンド16では、敵地開催のファーストレグこそ1-1のドローで終えたものの、ホームに戻ったセカンドレグでは2-0と勝利を記録し、2戦合計スコアは3-1。3シーズン連続で準々決勝進出を決めていた。

 スポルティングにとっては、“奇跡の逆転”をやってのけた『エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ』でのファーストレグ。FAカップ、カラバオ・カップ(EFLカップ)と2つのタイトルを逃し、CLに対して大きなモチベーションを捧げるアーセナルとのゲームに向けて、守田英正はスターティングメンバーに名を連ねた。

 この試合ファーストチャンスを作り出したのはスポルティングだった。6分、最終ラインでボールを持ったウスマン・ディオマンデが、アウトサイドで背後を突くスルーパスを通すと、抜け出したマクシミリアーノ・アラウホがボックス内に侵入。迷いなく左足を振り抜いたが、シュートはGKダビド・ラヤにわずかにコースを変えられ、クロスバーを叩いた。

 アーセナルは15分、ノニ・マドゥエケの蹴った右コーナーキックが直接ゴール方向へ向かい、クロスバーに直撃。こぼれ球に反応したマルティン・ウーデゴーアが左足を振り抜くも、ここはわずかに枠を捉えきれなかった。


 以降は互角とも言えたが、どちらかと言えばスポルティングが主導権を握って試合を進める。そんなチームの“心臓”を担う守田は、攻撃時に自由にボールを触る場面こそ目立たないが、守備時における抜群のポジショニングとハードワークで、デクラン・ライスを筆頭としたアーセナルの中盤に自由を与えない。ただし、31分にはレアンドロ・トロサールへのチャージでイエローカードが提示された。

 スコアレスで後半へ折り返してからも、手に汗握る展開が続く。スコアレスで時計の針が進んだなか、63分にはアーセナルがゴールネットを揺らす。ボックス内でガブリエウ・マガリャンイスの縦パスを引き出したヴィクトル・ギェケレシュのポストプレーから、ベン・ホワイトがダイレクトで落とすと、最後はマルティ・スビメンディが狙い澄ましたミドルシュートを叩き込む。しかし、ここはギェケレシュのポジションがオフサイドで、得点は認められなかった。

 徐々にアーセナルが敵陣へ押し込む時間帯が増えていったが、スポルティング側は組織的かつ粘り強い守備で難なく対応。87分には、力強いボールキープから見事なターンを見せた守田のスルーパスを起点に、ジェニー・カタモがきわどい一撃を見舞うなど、得点の気配も漂わせたが、ゴールネットは揺れずに後半アディショナルタイムへ入る。

 しかし、このまま試合は終わらなかった。アーセナルは後半アディショナルタイム、ガブリエウ・マルティネッリが敵陣左サイド大外からカットイン。ペナルティエリア手前の位置で、右足で浮き球のボールを送ると、後方から飛び出したカイ・ハヴァーツが見事なファーストタッチから冷静に流し込む。
途中出場していた2名が絡んで先手を取り、土壇場でアーセナルが試合を動かした。

 試合はこのままタイムアップを迎え、アーセナルが敵地で先勝。守田はフル出場を果たした。セカンドレグは15日、アーセナルのホームで行われる。

【スコア】
スポルティング 0-1 アーセナル

【得点者】
0-1 90+1分 カイ・ハヴァーツ(アーセナル)


【ハイライト動画】こじ開けたのはカイ・ハヴァーツ!



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