カンファレンスリーグ(ECL)・準々決勝ファーストレグが9日に行われ、クリスタル・パレス(イングランド)とフィオレンティーナ(イタリア)が対戦した。

 “第3の欧州カップ戦”という位置付けのECLで、欧州5大にリーグに身を置くチーム同士が対戦する。
今大会、クリスタル・パレスはリーグフェーズを10位で終えると、決勝トーナメントプレーオフではズリニスキ・モスタル(ボスニア・ヘルツェゴビナ)を2戦合計3-1で撃破。ラウンド16ではAEKラルナカ(キプロス)を延長戦の末に2戦合計2-1で下し、準々決勝まで駒を進めた。

 対するフィオレンティーナも、リーグフェーズは15位と、ラウンド16へのストレートインはならず。決勝トーナメントプレーオフでは、小林友希が所属するヤギエロニア・ビャウィストク(ポーランド)との延長戦にまでもつれ込む激闘の末、2戦合計5-4で勝利。ラウンド16では、ラコフ・チェンストホバ(ポーランド)を2戦合計4-2で破ってベスト8入りを果たした。

 クリスタル・パレスにとっては、直近のプレミアリーグが延期となっただけでなく、FAカップも敗退していた関係で、AEKラルナカとのセカンドレグ以来となる公式戦。そんなゲームに、鎌田大地はスターティングメンバーに名を連ねた。

 試合が大きく動いたのは21分のこと。イスマイラ・サールの中央突破から、ボックス内でパスを受けたエヴァン・ゲサンがペナルティエリア内で倒され、クリスタル・パレスがPKを獲得。キッカーを務めたジャン・フィリップ・マテタは、GKダビド・デ・ヘアの逆を突くシュートを流し込み、ホームチームが先手を取った。

 続く31分には鎌田が躍動。敵陣中央でゲサンからのパスを受け、前を向くと、背後のスペースへ浮き球のパスを供給。
抜け出したダニエル・ムニョスがダイレクトで折り返すと、マテタのシュートはGKデ・ヘアに阻まれたが、こぼれ球をタイリック・ミッチェルが押し込み、クリスタル・パレスが2点をリードして前半を終えた。

 後半に入ると、立ち上がりの51分にフィオレンティーナがビッグチャンスを作り出す。右サイド内側のスペースを駆け上がり、ジャック・ハリソンからのスルーパスを呼び込んだドドがマイナスへ折り返すと、最後はボックス内でフリーになったジョヴァンニ・ファッビアンが右足を振り抜く。しかし、シュートはクロスバーに嫌われた。

 フィオレンティーナが決定機を逃した直後の52分には、ボックス左でボールを受けた鎌田が、相手の股下を通す一撃を狙ったが、シュートは惜しくもサイドネット。以降も、クリスタル・パレスはマテタらがゴールに迫るシーンを作りながら、決定的な3点目は奪えないまま時計の針が進む。

 それでも90分、シャドーにポジションを変えていた鎌田がその技術を遺憾なく発揮。敵陣右サイドでアダム・ウォートンからのパスを受けると、右足でピンポイントのクロスボールを送り、最後はイスマイラ・サールがヘディングシュートを沈めた。

 試合はこのまま3-0でタイムアップ。鎌田は2点目の起点となっただけでなく、3点目のアシストも記録し、後半アディショナルタイムにブレナン・ジョンソンとの交代でピッチを後にした。

 セカンドレグは16日、フィオレンティーナのホームで行われる。

【スコア】
クリスタル・パレス 3-0 フィオレンティーナ

【得点者】
1-0 24分 ジャン・フィリップ・マテタ(PK/クリスタル・パレス)
2-0 31分 タイリック・ミッチェル(クリスタル・パレス)
3-0 90分 イスマイラ・サール(クリスタル・パレス)
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