マドリードの下街を熱狂させるラージョ・バジェカーノは、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)でノックアウトフェーズ・ラウンド8に進出すると、9日には1stレグでAEKアテネと対戦。バルセロナやレアル・マドリードも苦しむ“要塞”こと『バジェカス』の後押しを受けたロス・フランヒロホスは、開始早々のイリアス・アコマシュの先制点を皮切りに、ウナイ・ロペスとイシ・パラソンが続いて3-0と先勝。4強入りに大きく前進している。
試合後、イニゴ・ペレス監督がインタビューに登場。スペインきっての“青年指揮官”として評価を高める38歳は、「このような結果は想像もしていなかった。我々の謙虚さの前には考えられなかったこと。こういうことは滅多に起こらないことだから、チームが成し遂げてくれたことに大いに満足すべきだ」と告白。続けて「私は“まぐれ”というものを信じていない。若者が重い病気を患ったときは不運だと嘆くけどね。選手たちの努力を信じているんだ。彼らのスタイルや、監督の考えを体現しようとする姿勢を高く評価してほしい」と選手の奮闘が呼び込んだ“3点”のアドバンテージだと強調した。
また、同指揮官は「浮かれてはいけない。
快進撃を続けるECLとは対照的に、ラ・リーガでは第30節終了時点で降格圏との勝ち点差が『6』で、一時期に比べると安全圏に近づいたものの残留争いからは抜け出せていないラージョ・バジェカーノ。「リーグ戦ではプレッシャーがかかっている」と口にするイニゴ・ペレス監督は、「そこは区別しないとね。リーグ戦は我々の生き残りをかけた戦いで、カンファレンスリーグは別物。みんなそれを感じ取っている。チームにとってもサポーターにとっても、カタルシスなんだ。この大会は解放の舞台なんだよ」と失うものが少ないからこそ、強気の姿勢で戦えていると語っている。
2000-01シーズンのUEFAカップ(ヨーロッパリーグの前身大会)以来の欧州大会で、ここまで勝ち残っているラージョ・バジェカーノ。普段は、レアル・マドリードとアトレティコ・マドリードの陰に隠れるスモールクラブが、欧州にその名を轟かせている。

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