
【概要】森 風美さんの車中泊キャンプスタイルを紹介。ホンダ・バモス ホビオの車中泊装備やDIYのポイントなど。

森風美さんプロフィール

もり ふうみ
アウトドアが大好きなキャンプ女子。いろいろなメディアでキャンプ情報を発信し、女性向けアウトドアWebメディア「なちゅガール」の編集長を務める。初の著書『はじめよう! ソロキャンプ』(山と溪谷社)も好評発売中。
愛車はホンダ・バモス ホビオ


ホンダの古いクルマ、ステップバンの形が好きだったという森さん。このホビオを見て一目惚れ。大きなフロントグリルがレトロな雰囲気を出す。
リアゲートを開けてオープンキッチンに
リアゲートを開けて、テーブルをセットすれば、キッチンが完成する。ウォータージャグ、コンロが載っているテーブルは森さんの自作。脚の長さを調整して、片持ち式でリアゲート部分にちょうどよく収まるようになっている。室内のテーブルも使えば、外と車内がつながり、広々としたキッチンスペースが生まれる。

室内のテーブルの向こう側にキッチンがあるので、その連続性が車内に自然を取り込んでいるような錯覚に。車内から見える景色でも癒やされる効果があるようだ。

キャンプサイトで見かけた吊り下げ式テーブルを自分のクルマにも取り付けたいと自作した。
ホビオの雰囲気に合わせつつ実用を兼ねたDIYとアイテム

かわいらしいインテリア小物があふれている車内。そんななか、寝袋などは本格的なアウトドア用が収納されているのが特徴的。

室内の照明は小さなLEDランタンを複数使って、自分がいる場所に合わせて、フックなどに吊り下げて使っている。

セーターの横に掛かっているランタンはBushcraft&Campingびよりのシェードを装着。
寒さ対策も万全! ベッドメイク


1人用マットレスの上にエアウィーヴのマットレスを重ね、厚めのダウンシュラフを使っている。

寒さ対策では、足先が冷えるので、冬場にテントで使うダウンのテントシューズを履いている。そして、ポータブル電源で敷き電気毛布を利用。

これで、寒い冬でもでポカポカ。アウトドアと車中泊をミックスしたような対策が森さんらしい。
ゴロンと横になれば車内シアターが開演!

長い夜は車内で映画を見ることも多いという。プロジェクターはアンカーの「AnkerNebula Capsule II R2-D2 Edition」。

小さいボディながら光が強いので、スクリーンを使わなくても、天井のウッドで十分だそうだ。
DIYした折りたたみ式テーブルは脱着式で取り外し可能

テーブルの高さは森さんにピッタリ。天板の奥には小さなカウンターが付いていて、小物を載せられるようになっている。小さなテーブルではスペースを効果的に使える構造ともいえるだろう。

リアサイドに取り付けられたテーブルは折りたたみ式のL字アングルを使って、使わないときはテーブルトップを倒しておくことができる。普段はテーブル下にポータブルバッテリーを置き、天板を出した状態。

テーブル全体はボディに引っ掛けてあるだけなので、完全に撤去することもできる。
ピクチャーフレームとなったアンティークな飾り窓

リアサイドウインドウに取り付けられた窓枠が車内の印象を大きく変える。まるで山小屋の中から外を眺めているようだ。リネンのカーテンが雰囲気を出している。

窓枠は簡単に取り外すことができる。リアサイドウインドウのフチ部分がガラスを押さえるようになっていて、そのくぼみにうまくハマるように設計されている。

窓枠をとめているのは強力な磁石。木に接着剤で取り付けてある。枠自体の重量も軽いので、走行中に外れることもない。

リアサイドのキャビネットは右側が本棚になっている。木の棚を作って、アイアンバーを取り付けた。
4名乗車もできて、簡単に車中泊レイアウトへ

シートはアウトドアライフスタイルショップ「7th E-Life」のオーダーメイド。天井のフロント側にフックを取り付け、カーテンや小物を掛けている。

オーダーしたシートカバーはレザーとコーデュロイ生地を組み合わせてある。こうすることで滑りにくく、寒い時期でも温かみのあるシートが完成した。

セカンドシートを倒して、フロアのボードを置けば、簡単に車中泊できるレイアウトに。いざというときに4名乗車できることも大切なポイントだった。

床下には板を支える根太という角材が入っている。その間の隙間を収納スペースとして活用。フロアシートがちょうどいい目隠しに。
※当記事はカーネル 2022 冬号 vol.52・巻頭特集の内容を一部抜粋、再構成したものになります
写真:落合明人
文:渡辺圭史
出典:カーネル 2022 冬号 vol.52