少子化・未婚化が進む日本。少子化対策と聞くと、育児支援や子育て世代への給付金といった話題が中心になりがちですが、その前段階——つまり「出会い」がなければ、そもそも結婚も出産も始まりません。

国立社会保障・人口問題研究所が公表した第16回出生動向基本調査によると、結婚相手に求める条件で男女ともに最重視されるのは「人柄」。重視・考慮する割合は、女性が男性に対して98.0%、男性が女性に対して95.0%と高い結果に。けれど、人はなぜか違うところから自分をアピールしようとするようです。

“男性が好きそうな水着”で海に行った25歳女性の意外な結末「...の画像はこちら >>
今回ご紹介するのは、過去に大きな反響を呼んだ実録エピソードから、夏に出会いを求めた男女の話。それぞれ自信満々で臨んだはずが、二人とも思わぬ肩透かしを食らうことに——。

記事の後半では、同じ出生動向基本調査から見えてくる「異性が結婚相手に求める条件」のリアルな数字もご紹介します。男女の思い込み、実はズレているのかもしれません。

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【ケース1】恋愛対象として見てもらえるような水着をチョイスしたら…

“男性が好きそうな水着”で海に行った25歳女性の意外な結末「え、それ?みたいな反応で」/異性の好みは“思い込み”とズレている?結婚相手に求める条件を調べてみた
※画像は生成AIによるイメージです
 由紀乃さん(仮名・25歳)もそのひとり。彼女は都内でデザイン関係の仕事をしており、絶賛「彼氏募集中」だ。

「あるあるですが、コロナで彼氏とすれ違って破局。仕事もテレワークになったから、リアルな出会いも全くなくて。同じような人と海で出会えたりしないかなぁ~ってちょっと期待してました」

 仲良しの同僚と3人で向かったのは「近いから」という理由で湘南だった。

「全員彼氏がいなかったので、“ナンパされて1人でも気に入った男がいたら断らない!”というルールまで決めて挑みました」

 海といえば水着だが、由紀乃さんのチョイスしたのは清楚系のビキニ。
そして、それを選んだ理由がまた独特だった。

「私はその場で一緒に飲みたいとか、ワンナイトとかは全く望んでなくて、あくまで彼氏が欲しいわけだから、あんまり流行りのビキニとか露出が激しすぎるのは良くないなって思って。ちゃんと恋愛対象として見てもらえるように“清楚系”の水着をチョイスしたんです」

男ウケを重視したはずが…

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※画像は生成AIによるイメージです
 由紀乃さんはデザイナーだけあって、髪型やメイクなどとても個性的。清楚系のビキニは友人には不評だったという。

「みんな『え、それ?』みたいな反応でした(笑)。確かに私自身も気に入ってはなかったけど、女ウケより男ウケ重視で選びました」

 ところが、実際に浜辺や海の家でナンパされるのは友人たちのほうだった。いっしょにいるのに疎外感を抱いてしまうほどだったという。

「うちらが3人組で男側が2人とかならまだしも、3人とか4人いても私の存在はスルー」

まるで「私が視界に入っていない」

 ごく稀にナンパする際に“わざとタイプじゃない子を持ち上げる”という男性もいるが……。

「それどころか、もう完全に私が視界に入っていない。何か言ってもらえたと思えば、『水着忘れたん?』でした。否定すると、驚いて『ぜんぜん海っぽくない!』と言われました」

「コロナ禍で人との接触が少なくなりすぎたせいか、合コンやアプリで出会ったりしてないせいか……ちょっと色々とバグってたのかもしれません」

 清楚系のビキニはすぐフリマアプリで売り払い、自分好みのビキニを新たに購入した由紀乃さん。「まだまだ夏は終わってない! リベンジします!」と闘志を燃やしていた。

【ケース2】「女に困ったことはない」バーテンダーの誤算

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「フィールドが違うと全然モテないってことを身を以て知りました」というのは、都内でバーテンダーとして働いているカイトさん(28歳・仮名)だ。

 元バンドマンの彼は、色白細身で肩に届くほどのサラサラヘア。いきすぎない程度のナチュラルメイクを施している美容男子だ。


「普段は完全に夜型人間で海なんて好きじゃないんですが、地元の友達から『お前がいたらナンパの成功率があがるから!頼む!』って必死に頼まれたんで、付き添い感覚で海に行ったんです」

 確かにカイトさんは美形で、働いているバーでも彼目当てのお客さんは多いだろうと容易に想像がついた。

「ぶっちゃけ女に困ったことなんて人生一度もないです。ナンパなんてしなくても女から寄ってくるから。だからまあ、俺が海についていけば楽勝っしょ!って感じでした」

 だが、カイトさんを含めて4人でいざ海に行ってみたところ、意外な結末を迎えてしまう。

海でモテなさすぎて「夜の街に帰りたい」

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※画像は生成AIによるイメージです
「いやもう全然モテない。俺が女を引っ掛けるどころか、俺が足を引っ張っている感すらありました。そりゃ万人にウケるわけじゃないから仕方ないけど、普段から接客業をしているぶん、自分に全くニーズがないっていうのはわかりました」

 4人の中で1番モテていたのは色黒マッチョの消防士だったという。

「そんなにイケメンではないけど、色黒短髪で趣味は筋トレみたいな奴がめっちゃモテてました。腕や胸の筋肉をみて『さわりたぁぁい』と女の子たちが群がってました。

 俺は日焼けしないようにしていて肌の色も白いし、太らないようにダイエットしてるけど筋肉はなくて、正反対でした。 『ひょっろ~』『しっろ~』とからかわれて恥ずかしかったです。今まで褒められることはあっても、いじられることはなかったので。本当に早く『夜の街に帰りたい』ってずっと思ってました」

 万人にモテるのは難しい。
モテも適材適所なのかもしれない。

<取材・文/吉沢さりぃ>

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■「男が好きそう」の思い込み、実はズレているかも?

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由紀乃さんは「男ウケ重視で清楚系」を選び、カイトさんは「モテて当然の美容男子」を自認していました。でも、結果はどちらも肩透かし。実はこの「思い込みのズレ」、公的な調査からも見えてきます。

国立社会保障・人口問題研究所が2023年8月に公表した第16回出生動向基本調査(2021年実施)によると、結婚相手に求める条件で、男女ともに最も重視されるのは「人柄」。ただし、それ以外の項目では、少しずつ時代とともに変化しているのだそう。

同じ項目について、「重視する」「考慮する」と答えた男女それぞれの割合を並べてみると――

・相手の「経済力」を求める割合  女性 91.6%/男性 48.2%
⇒ただし男性側は1992年の26.7%から2021年の48.2%へ、この30年で2倍近くに増加。

・相手の「容姿」を求める割合  女性 81.3%/男性 81.2%
⇒この調査ではじめて、女性の割合が男性をわずかに上回った。1992年の女性は67.6%だったので、大幅な変化。

・相手の「家事・育児の能力や姿勢」を求める割合  女性 96.5%/男性 91.5%
⇒ただ「重視する」と答えた女性に絞ると、1997年 43.6% → 2021年 70.2%。この30年弱で26.6ポイントもアップ。

数字を見ると、昔ながらのイメージは、少しずつ形を変えてきているのが分かります。

参考:第16回出生動向基本調査(国立社会保障・人口問題研究所)

■自分の「好き」を大切に

「男ウケしそう」「女ウケしそう」を優先して、自分の好みを曲げても、必ずしも報われるわけではないのかもしれません。
由紀乃さんが夏のリベンジで選んだお気に入りのビキニは、案外、正解への近道になっているのかも。

夏はまだまだこれから。自分らしく楽しむのが一番かもしれませんね。

<再構成/日刊SPA!編集部>

“男性が好きそうな水着”で海に行った25歳女性の意外な結末「え、それ?みたいな反応で」/異性の好みは“思い込み”とズレている?結婚相手に求める条件を調べてみた
※画像は生成AIによるイメージです


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【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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