◆米大リーグ ナショナルズ―オリオールズ(23日、米ワシントンDC=ナショナルズパーク)

 オリオールズの菅野智之投手が23日(日本時間24日)、敵地でのナショナルズ戦で今季3勝目を目指して先発。初回、ウッドに先頭打者本塁打、2死一塁からベルに4号2ランを浴びる痛恨の立ち上がりが響き、3勝目はならなかった。

 前日までナ・リーグ3位の7本塁打と好調の1番ウッドに対し、カウント1―3から内角への5球目を腕を畳んで引っ張られた。この日は、ウッドのボブルヘッドデー。右翼2階席へ豪快な先頭打者アーチをかけられた。続く2人を2球で打ち取り、立ち直ったかと思われたが、ルイーズに外角高めのスプリットを右前打され、続くベルには、甘く入ったカーブを右翼ポール際の2階席に運ばれた。痛恨の2ランで0-3。19球を要した初回は、悪夢の幕開けとなった。

 2回は一転してわずか7球、3回は9球でともに3者凡退とした。その後も走者は出すものの一塁までで、安定した投球を披露。17日のガーディアンズ戦に並ぶ、メジャー自己最長の7回を投げて降板した。5安打3失点無四球1三振2本塁打。防御率は3・54となった。94球を投げ、56球がストライクだった。

 オ軍打線は3回、捕手ラッチマンの適時打で1点を返した。その後も毎回、得点圏まで走者を出すものの、あと1本が出ずに無得点。地区4位に沈むチームの現状を象徴する拙攻続きで、菅野を援護できなかった。7回には1死満塁のビッグチャンスを作ったが、犠飛による1点どまり。8回には先頭のウェストバーグが三塁打を放ち、1死から犠飛で生還。同点に追いつき、菅野の負けを消した。

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