◆東都大学野球春季リーグ戦第3週第2日▽亜大4―1国学院大(24日・神宮)
亜大が開幕6連勝で勝ち点を3に伸ばした。6回途中から3番手で救援した最速152キロ右腕・井上悠(3年=県岐阜商)が2イニングを無安打無失点に封じ、ここまで全試合に登板。
ブルペンからマウンドへ勢いよく走り出した。179センチ、90キロの肉体を躍動させ、直前で大きくジャンプするのが井上のルーチン。「ジャンプをすると、気持ちが入るんです」。1-1で迎えた6回1死一、二塁。ほとばしる闘志を白球に込め、勝負した。左打者の外角にツーシームを決めて併殺に封じ、ピンチ脱出。次の回に味方が1点を勝ち越し、5勝目が舞い込んだ。
「うれしいです。自分にいいものがついているのかなと思います。年が明けてから、みんなで寮の掃除も一から見つめ直してやってきた。それもあると思います」
ここまで全試合に救援登板。
好投手の育成に定評がある正村公弘監督(61)からは、下半身の使い方について指導を受け、制球力の安定につなげた。指揮官は「井上サマサマです」と感謝。5月10日からはリーグ戦5連覇を目指す強敵・青学大戦(Gタウン)が控える。「ここまで来たら優勝を狙いたい。一度リフレッシュさせた上で、青学を研究しながら勝ちに行きたい。やっぱり止めたい。我々の野球をしっかりやりたい」と正村監督。6季ぶりの栄冠へ、勢いのままに突き進む。(加藤 弘士)