◆春季高校野球富山県大会 ▽3回戦 高岡商7―0未来富山(27日・魚津桃山)
今秋ドラフト候補左腕の未来富山・江藤蓮(3年)が6回9安打3失点で敗れたものの、プロ6球団のスカウトの前で自己最速を145キロに更新した。
両校無得点の6回2死満塁で抜けたチェンジアップを左前に運ばれ、2点を献上。
高岡商・岡田一桜(かつえい、3年)とプロ注目の左腕対決で、6回4安打無失点の相手に触発された。「まず、楽しかったのが一番です。投げ合っている中で、(後攻で)先にマウンドを降りましたし、岡田に(2安打を)打たれたので、悔しかったです」。それでも6三振を奪い、自らの最速を2キロ上回る145キロをマーク。「もうちょっと伸びてほしかったけど、何とか更新できてよかった。点は取られたけど、真っすぐの質、変化球のキレは勝ってるのかなと思います」と負けん気の強さをのぞかせた。
最多3人で視察したヤクルトの小川GMは「ストレートをしっかり制球できる。左打者にもインサイドを突けていて、変化球で空振りも取れる」とうなずいた。
U―18日本代表候補の左腕は、ノーシードで夏に挑む。