◆米大リーグ オリオールズ―ヤンキース(28日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパークアットカムデンヤーズ)

 オリオールズの菅野智之投手は28日(日本時間29日)本拠地でのヤンキース戦で、今季6度目の先発登板。5回までで渡米後最多の8三振を奪って無失点とし、3勝目の権利を得た。

 初回は2死満塁とされるも無失点で立ち上がった。2回1死から、8番ドミンゲス、9番ペラザから連続三振を奪い、本拠のファンから大歓声。先取点1点を得て迎えた3回先頭のグリシャムからも87・6マイル(約141・0キロ)のスプリットで空振り三振で3者連続三振とした。続くジャッジには中前へ2打席連続安打、ベリンジャーにも一、二塁間を抜かれて1死一、三塁のピンチに立たされた。だが4番ゴールドシュミットにはスプリットで空振り三振。続くチザムに対してもスプリットの連投で空振り三振を奪い、得点を許さなかった。

 4回も1死でウェルズから7つ目となる空振り三振を奪った。これまでの最多は5日のロイヤルズ戦での「4」。スプリットの切れ味がさえ、ハイペースで三振の山を築いた。

 打率4割を超えるジャッジとの対戦は、2打席連続で安打を許していたが、5回無死一塁での3打席目ではスプリットで、8つめの空振り三振を奪った。2死一塁では4番ゴールドシュミットに中堅へ大飛球を打たれたが、ムリンス中堅手がホームランキャッチのファインプレーで菅野を救った。

 菅野は5回までで降板。

打者22人と対戦し、95球でストライク59球。5安打無失点1死球8奪三振で、防御率は3・00となった。

 菅野は、勝敗がつかなかった前回登板23日(同24日)のナショナルズ戦で、オ軍では、昨年9月14日のコービン・バーンズ以来となる2試合連続7イニングを投げ切った。2試合連続無四球と、ますます安定感を増してきた。

 チームは、タイガースにダブルヘッダー連敗後、前日は0-7の完封負けで今季ワーストタイとなる3連敗中。開幕前は優勝候補にも上げられていたが、開幕ダッシュに失敗した。エース候補のロドリゲスがキャンプで離脱。開幕投手のエフリンもIL入り。ベテランのモートンは0勝6敗と総崩れ。35歳のオールドルーキーが、前回登板まで2勝1敗、防御率3・54で孤軍奮闘している。

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