◆米大リーグ ドジャース―マーリンズ(29日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が29日(日本時間30日)、本拠地・マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場する。真美子夫人の出産に立ち会うための「父親リスト」から復帰後8戦目。

「Women’s Night」として行われる試合で、愛妻とまな娘に贈る“パパ1号”の期待がかかる。

 マ軍の先発はS・アルカンタラ投手(29)。3年前の22年に14勝、防御率2・28、207奪三振の好成績でサイ・ヤング賞に輝いた右腕だ。大谷はエンゼルス時代の同年に初対戦し、3打数無安打だった。アルカンタラは23年10月に右肘トミー・ジョン手術を受けて昨季は全休したが、今季は開幕投手を務めるまでに復活。ここまで5試合で2勝2敗、防御率6・56と本来の姿とは程遠いものの、油断できない相手だ。

 前日28日(同29日)の同戦では大谷は1安打1盗塁に今季初の3四球。延長10回の逆転サヨナラ勝ちで3連勝を決めたチームの中で4出塁と1番打者の役割を全うした。マーリンズは今季からマッカロー新監督が就任したが、同監督は昨季までドジャースの一塁コーチで、大谷の快挙を支えた元相棒だ。2人が一塁上で披露していた頭をぶつけ合う「ヘッドバンプ」は、新任のウッドワード一塁コーチに“継承”されたが、今も2人の絆は深く、試合前練習中にはグラウンドで談笑し、ハグを交わした。打撃練習を室内で行う大谷がキャッチボール以外の理由で試合前のグラウンドに出てくることは異例で、信頼関係を表していた。

 大谷は最近3試合で11打数6安打4四球の打率5割4分5厘、1打点と復調しているが、「父親リスト」入りする前から今季最長の37打席本塁打なしとなっている。

あとは打球に角度がつくだけ。出場8試合ぶりとなる一発で完全復活を印象づける。

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