◆ACLE▽準決勝 川崎3―2アルナスル(日本時間1日、キング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアム)

 川崎が強豪アルナスルを3―2で下し、初の決勝進出を果たし、クラブの歴史をまたも塗り替えた。前半10分、FW伊藤達哉が右足で先制点。

28分に同点とされたが、前半41分、MF大関友翔が左足で押し込み、2―1とリードを奪った。後半31分にはFWエリソンの折り返しをMF家長昭博が押し込み3点目。その後の相手の猛攻を1点にしのぎ、逃げ切った。現地時間3日(日本時間4日)に初のアジア王者をかけて、アルアハリ(サウジアラビア)と対決する。

 長谷部茂利監督の試合後の記者会見での主な一問一答は以下の通り。

 ―試合の総評。

 「大変難しいゲームではあったが、選手たちが自分たちの力を100パーセント出すことができた。失点してしまったのでそこを防ぐ部分は足りなかったが、得点を取って選手たちが躍動してくれた。そこに今日のゲームの勝因があった」

 ―川崎というチームが決勝に駒を進めた意味。

 「アウェーの地の集中開催で結果を出し続けているのは非常に喜ばしいこと。これまでの積み上げが今表現できている」

 ―今日勝ったことは、人々にとっても大きなサプライズだったと思う。ファイナルに向けてどういった戦い方をしたいか。

今大会を開催するサウジアラビアの組織や人々に対しての印象。

 「決勝に向けてまたサプライズを起こせるように、戦術戦略を練りたい。簡単に勝てるとは思っていない。10回やって1回勝てるかもしれないと。その1回を決勝戦に持っていきたい。サプライズを起こしたい。(サウジについて)ホテルとスタジアムと練習場だけで会っている人は少ないが、サウジアラビアの方々の温かさ、優しさを感じていて、今日のこの場でも優しくしていただき感謝している。今回この大会でファイナルまでこの国にいられる。最長でいられるので幸せです」

 ―アルナスルに対してどのように挑んだか。決勝はアルアハリのホームで戦うことになる。

 「予想に反してよかった。自分たちがアルナスルに勝つには今日のような方法しかなかったという風に考えて、プランして、選手と共有して実行した。

点の取り方、ボールの奪い方、相手をプレーさせない。わかりやすい例としては相手の11番(ブロゾビッチ)にプレーをさせない、そういうことができた。決勝戦は勝利の糸口を見つけてそこからたぐり寄せたい。そういう戦略を明日考えたい」

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