J2北海道コンサドーレ札幌DF西野奨太(20)が、6試合連続先発へ不安を一掃した。1日、宮の沢で調整したチームの中に西野の姿があった。
長崎戦は0―2から1点を返した直後にピッチから退いた。その後に追いついての引き分けに「0―2からというのは勢いになるし、今後ああいう状態になった時もいいイメージを持てる」。効果を口にはしたが、16位に沈む現状に向上の必要性は感じている。「上位勢は攻撃でも守備でもゴール前の質は高い。最後の局面の部分は上げていかないといけない」と勝負強さにこだわり、ゴールを死守する。
新たな発奮材料も出た。長崎戦後、竹林京介フットボール部長(49)が6月の補強を明言した。
第8節の徳島戦(1〇0)から定位置を確保。試合に出られない時期にはなかった疲れから、昼寝が日課になるほど生活は変わったが、その中で最良の態勢を築けるルーチンもできてきた。「今は自分の体としっかり向き合えている」。西野が充実感をピッチで発揮し、3試合ぶり勝利に貢献する。(砂田 秀人)
〇…3月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けたGK高木駿(35)が1日、復帰への見通しを示した。全体練習には参加しなかったが、仲間がクラブハウスに引き揚げた後、佐々木GKコーチ相手に50本ほどシュートを受け、利き足の左でボールも蹴った。「来週にはGK練習にも入っていく予定でいる。そこから徐々に上げていきながら、1か月後くらいには完全に」と明るい表情でプランを明かした。