▼ACLE決勝 川崎―アルアハリ(サウジアラビア) (日本時間4日、キング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアム)
決勝に臨む両チームが2日、記者会見した。アルアハリはサウジアラビアの政府系ファンドが保有し、国家を挙げて強化してきたクラブの一つ。
初優勝を狙う川崎の長谷部茂利監督は準決勝でC・ロナウド(ポルトガル代表)らを擁する強豪アルナスルを下した時と同様、前評判の低さを覆す気概を示した。ACLでは過去に浦和(3回)、G大阪、鹿島の3クラブが優勝。Jで4クラブ目の頂点を目指す。
長谷部監督の会見での主な一問一答。
―明日の試合に向けて。
「いよいよ積年の思いを晴らす時、チャンピオンになるチャンスが来た。今から数十時間後に自分たちがその場に立ち、カップを手にできる。そういうイメージをもってこの記者会見に臨み、試合に臨みたい」
―アルアハリはジッダがホームタウン。サウジの観客を驚かすために。
「決勝に向けて自分たちができることには限りがある。
―選手の状態は。自分たちよりも強いと思われるチームに対して挑むこと。
「まず選手たちの状態は、時間が短い中でも疲労が少しずつ取れている。大怪我もなくいい状態で臨める。日本から応援に駆けつけて声援をくれるサポーターの人数、声の大きさでも戦えると思う。それも追い風になる」
―アルアハリの印象、ポイントは。
「全てがオーガナイズされていて、監督、選手が最高に出来上がっているチーム。非常に強い相手。つけ入る隙がないと考えている」
―川崎フロンターレというクラブにとって優勝はどんな意味があるのか。
「このチャンスは滅多にない。つかみにいきましょう」
―西アジアのチームが強いイメージができ始めている。どういった気持ちで明日の試合に臨むか?
「ベスト4になったときは(東地区のクラブが)4分の1。決勝戦で2分の1です。五分五分。フィフティフィフティーなので、今言われたイメージは私には全くありません。この地で、このスタジアムで、完全アウェーで試合をすること。自分たちのプレーをする上で気にしなければならない、大きなファクターだと思う」
―クラブ予算を見たときに、西アジアのクラブと全く違う規模だが、そういった点は。
「予算のところは我々の世界では大事なことですが、プレーをする時にお金を持ってプレーはできない。財布を持ってプレーはしない。クレジットカードを持ってプレーはしません。それが競技者。
MF脇坂「フロンターレがもう一段階上のレベルに行くためにも優勝が絶対に必要だと思う」