◆明治安田 J1リーグ▽第14節 浦和―東京V(3日・埼玉)

 浦和が2016年以来、9年ぶりの5連勝を飾った。前半にFW松尾佑介、MF渡辺凌磨のゴールで2点を奪うと、このリードを保って勝利。

2ステージ制の2016年セカンドステージの9~10月に成し遂げた6連勝以来となる5連勝で、5万2429人が詰めかけたホームで勝ちきった。

 前半6分、左サイドでMFマテウスサビオからのパスを受けた松尾が、そのまま仕掛けてボックス内へ。東京VのDFも寄せてくる中で、横方向のドリブルにわずかなシュートモーションを加えながら中央まで侵入して右足でシュート。これが東京Vの選手にわずかに当たってネットを揺らした。これで5試合連続の先取点となった。

 また前半31分、右CKにMF金子拓郎とサビオが立つと、ショートコーナーからサビオがクロス。一度はクリアされたが、こぼれ球をMF渡辺が右足でミドルシュートを決め、リードを広げた。後半は東京Vに押し込まれる時間帯もあったが、同28分には途中出場したFW高橋利樹が裏に抜け出すと、東京VのDF谷口栄斗が手で倒して退場に。数的有利の状況を得ると、このままリードを守り切った。

 この日は4連勝中にビルドアップで大きな貢献を見せていたMFグスタフソンがベンチ入りメンバーからも外れた。しかし、代わってボランチに入ったMF松本泰志も、持ち味の運動量とシンプルかつミスの少ないプレーで貢献。ホイブラーデン、ボザの両センターバックを中心に守備陣も隙を見せず、2試合連続完封も今季初となった。

 前回5連勝した2016年はセカンドステージで優勝。年間最多勝ち点(ファーストステージは3位)を獲得したが、チャンピオンシップ決勝で鹿島に敗れた。今季はシーズン序盤に大きく出遅れた浦和だが、4月からの好調を維持して5月も好スタートを切り、優勝争いに食い込んできた。

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