◆明治安田J1リーグ▽第14節 浦和2―0東京V(3日・埼玉スタジアム)

 東京Vが敵地で浦和に0―2で敗れた。

 立ち上がりから4連勝中と好調の浦和に主導権を握られる展開となり、前半6分に浦和のFW松尾にドリブル突破から右足シュートでネットを揺らされて先制点を献上。

その後も、相手の激しいプレスと切り替えの速さに対応出来ず攻め手も欠くと、同31分にはセットプレーのこぼれ球を浦和のMF渡辺に豪快なミドルシュートをたたき込まれて、2失点目を喫した。

 リーグ戦は直近3戦連続無失点と安定していたが、4戦ぶりの失点から今季4度目の複数失点を喫して、前半を0―2で折り返した。

 後半開始から東京Vは斎藤、翁長を投入。ハーフタイムには「怖がるな」と指示を出すなど気持ちを入れ替えて臨むと、交代で入った斎藤がボールを積極的に受けて流れを生み出すと、ゴール前まで攻め込む場面が増える。後半12分にはMF新井がカットインからミドルシュート。この流れで獲得したCKから福田がシュートを放つなど、前半にはなかった積極的なプレーが増える。同20分にもDF谷口がミドルシュートを放つなどゴールに迫るが得点を奪えずにいると、同28分にDF谷口が裏に抜け出した相手を後ろから倒してしまい、一発退場で一人少ない展開となった。

 それでも、前掛かりに攻める姿勢は崩さず、MF平川が左FKを直接狙ってゴールに迫るなど、セットプレーから押し込んだが、浦和の牙城を崩すことは出来ず。リーグ4戦ぶりの黒星を喫した。試合後、城福浩監督は「スタジアムも埋まりましたし、多くのヴェルディサポーターも来てくれて、素晴らしい雰囲気の中でやれたことは選手冥利(みょうり)につきると思いますけど、あの雰囲気をプラスに変えられたかというと、腰が引けたという言い方がいいのか、怖がらずにやれたかと言うと、そうはいい切れない前半があったことは本当に悔やむところです。1失点目も何かを崩された訳ではないけど、対応のエラーの中で個人に一振りされるような我々らしくない守備から入ってしまったこと、特に崩された訳ではないけど、少しのパスワークで会場が沸いたことで何かやられているような、空気感はまだまだ若い選手たちなので、そこは空気に飲まれたとは言いたくないけど、そういう状態の前半になってしまった。サポーターも諦めずに応援してくれていたので、最後まで勝負が分からない状況にしたかったけど、本当に腰を据えてやれたのは(退場者を出して)10人になってからだった。

怖がらずにフットボールをする、そこでエラーが出た時にリカバリーパワーを発揮するという本来の我々の姿勢を見せられたのは10人になってからというのは、おそらく自分の試合の準備の持っていきかたの問題。自分の力のなさを反省しています」と振り返った。

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