◆J2第13節 札幌1―0山形(3日・NDスタ)
山形戦は前線からのプレスがしっかり効いていた。バカヨコと金の2トップにしたことで相手を追いやすい状況が生まれ、後ろも狙いどころを持ってボールを取りにいけた。
勝ちはしたが、内容的に1―0というスコアは寂しい。前半に何度もあったチャンスを決めていれば、もっと楽な展開になった。複数得点に至らなかった要因はサイド。起点にならなければいけない近藤のところで、ボールをロストする場面が多かった。
彼がいることで相手は警戒し、札幌の右サイドに人数をかけてくるという利点はある。ただ抜ける時は抜けるというプレーでは、中の選手も入ってきづらい。もっとボールを失うことにシビアになれば、より相手の脅威になれるし、その意識が変わってくるだけで飛び出しのタイミングも良くなってくるもの。今後のカギを握る一人であることは間違いないのだから。期待を込めて厳しく言いたい。
序盤戦は苦しんだが、前節・長崎戦から荒野が入ったことでボールの出し入れの質が良くなり、全体が落ち着いた。