J1町田は5日、東京・町田市内で次戦の京都戦(7日・Gスタ)へ向けた非公開練習を行った。黒田剛監督は練習後に取材に応じ、チームの課題である「最後の仕上げ」について、釣りの例えを用いて言及した。
町田はここ5試合で4試合無得点。無得点の試合は全て敗れている。黒田監督は「負けないサッカー」をコンセプトに「1―0」の勝利を掲げるが、G大阪戦(1〇0)以来6試合連続で失点。第11節神戸戦(0●1)でのオウンゴール、第12節湘南戦(0●1)での後半アディショナルタイム弾など、ミスからの失点が結果的に決勝点になった。黒田監督も「1本を決められるクオリティーが相手にはあった。その差が顕著に出てきている。去年よりもチャンスは作れているが、仕留める回数が減っている。正直に受け止めなければならない事実」と話す。
前節の鹿島戦(0●1)でも前半はシュート0本と相手に圧倒されたが、後半はシュートを10本放ちなど、攻撃が改善され優位に立つ時間もあった。だからこそ、「最後の仕上げ」を焦点に置く。黒田監督は魚釣りを例えに用い、現状を説明した。
「魚をえさに食いつかせるまではうまく行っているけど、釣り上げる技術にひずみが生じている。
鹿島が3連敗してから現在首位に立っていること、昨季広島が最大勝ち点12差離れたところから首位まで上り詰めたことに言及し、「去年の広島の努力に比べたら、まだ僅差で推移している。しっかりと見失うことないように、勝ち点1でも3でも積み上げたい」と前を向いた。