J1町田は5日、東京・町田市内で次戦の京都戦(7日・Gスタ)へ向けた非公開練習を行った。練習後に取材に応じた黒田剛監督は、前日に確定した来季のアジア・チャンピオンズリーグエリート(ACLE)出場権について言及した。

 Jリーグに与えられる2025―26シーズンのACLEへの出場枠は3枠。昨季リーグ制覇の神戸と2位の広島は出場が確定していたが、同一国内からは3チームが上限のため、3位の町田は他の日本勢(神戸、川崎、横浜FM)の結果によってはACL2への出場になる可能性が残されていた。しかし、優勝すれば来季の出場権が確定した川崎が、前日に決勝アルアハリ戦(0●2)で敗戦。川崎の出場権獲得の可能性が消滅し、町田がACLEへの切符を獲得した。

 初の国際舞台となる黒田剛監督は「最終的には川崎が負けて終わっているから、ばか喜びしても人の不幸を喜ぶようなことになる」と控えめな姿勢を見せながら、「クラブの新しい歴史の扉を1つ開いたことにもなる。より一層身の引き締まる思いと、日本を代表して出るからにはだらしないことはできない」と9月から始まる本番へ決意を示した。

 チームはC大阪戦(2〇1)で3連敗を脱したが、前節の鹿島戦(0〇1)で敗れて5試合で4敗。その4試合の敗北も全て無得点で終わっている。京都もリーグトップの8得点を挙げるFWラファエル・エリアスやFW原大智ら質の高い選手がそろっており、一時期は首位にも躍り出るなど強さを発揮している。ACLEへの出場権は獲得したが、「9月から始まるものに対して、今からあまりウキウキ、ワクワクしてもしょうがない」と強調すると「すごくアグレッシブで、強いという言葉にふさわしいチームが次の相手。そこに対しての我々の戦い方をしっかりともう1度再確認しながらやることが、1番今先決かなと思います」と切り替えた。

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