◆明治安田生命J2リーグ 第14節 長崎2―1富山(6日、富山県総合運動公園陸上競技場)

 カターレ富山は、1―2でV・ファーレン長崎に逆転負けを喫し、順位は14位から16位に後退した。3月9日に勝利して以来、10戦勝ちなし。

終了のホイッスルが鳴り響くと、ピッチにうなだれる選手も。ゴール裏スタンド前で選手たちがあいさつすると、一部でブーイングも起こったが、拍手や激励の言葉が多く飛んだ。小田切道治監督は「前半にリードしながらも、このような展開になってサポーターに申し訳ないです。相手の個の力に対して、どう組織力で勝つかにフォーカスした。細かいところを修正しながら、自分たちのサッカーをやり続けるのが、勝利への道だと思います」と前を向いた。

 悔しい展開となった。前半は攻守でペースをつかみ、相手のシュート数を1本に抑えた。同35分にはFW武颯(29)が相手DFを背負い、倒れ込みながら技あり先制ゴール。しかし、後半開始30秒で縦への突破を許して失点。途中出場した元日本代表のMF山口蛍(34)が起点だった。DF神山京右(25)は「後半の入りは意識していたが、走られた選手について行けなかった。相手のクオリティーは高いので、チームとして守り方を合わせないといけない」と指摘。

同点に追いつかれた9分後には、逆転ゴールを奪われた。

 終盤はCK、FKのチャンスもあったが、ネットを揺らすことはできずじまい。DF神山は「勝てていないが、チームの雰囲気は悪くない。前に行く姿勢も増え、攻撃でいい形が作れている。気持ちを切り替え、次に勝つために全員で準備したい」と決意。チーム一丸となって、次節での勝利を目指す。(中田 康博)

 〇…逆転勝ちした長崎の下平隆宏監督は「中2日のアウェーで、体力的にタフなゲームだった。前半は疲労が残っていて、動きがかなり重かった。8試合ぶりに勝利して長いトンネルを一つ抜けたかなと思う。逆転できたことは、チームとして自信につながります」と振り返った。

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