◆明治安田J1リーグ▽第15節 福岡0―1鹿島(6日・ベススタ)

 鹿島は福岡を1―0で下し、今季初の5連勝で首位を守った。4試合連続のクリーンシート(無失点)で、FWレオセアラ(30)の今季9ゴール目を守り抜いた。

浦和はG大阪に0―1で屈し、連勝が5でストップし3位に後退。G大阪は3連勝。清水に1―0で勝利した柏が、鹿島と勝ち点4差の2位に浮上した。C大阪は神戸に3―1で逆転勝ちし、東京Vは横浜FCに2―0で快勝。名古屋は岡山に0―0で引き分けた。

 4戦連続無失点で5連勝。離脱していたレオセアラが復活のゴールを挙げ、粘り強い守備で1点を守り抜いた。昨季までの鹿島だったら「会心の勝利」だったかもしれない。

 しかし、鈴木優磨は「正直、めちゃくちゃストレス。めっちゃイライラしてます」と言葉を吐き出した。無失点で終えたことよりも、1点しか取れなかったことを悔いた。「鬼さん(鬼木監督)もずっと言っていること。

1点だと、アクシデント的なゴールが入ってしまう可能性もある。追加点を取らないと」と反省した。

 試合の主導権を握り、FW田川の負傷退場にも屈することなく、前半43分にPKでレオセアラが先制点。しかし後半は無得点に終わった。点差以上に相手を圧倒していただけに、「勝ち方」への不満、ふがいなさがチームを包み込んだ。

 2016年以来、9季ぶりの優勝を本気で目指しているからこそ、そして主導権を握る試合が増えてきたからこそ、鹿島は1つ上の高みを志す。鬼木達監督(51)は「自分たちのサッカーは、もう1つ(点を)取りにいくこと」とさらなる成長をチームに促した。(岡島 智哉)

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