◆明治安田 J1リーグ▽第15節 浦和0―1G大阪(6日・埼玉スタジアム)

 G大阪は後半8分にMF山下諒也(27)のゴールで奪った1点を守り切って今季初の3連勝とし、同最高の5位に浮上した。

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 G大阪がライバルの進撃を止めた。

5連勝中の浦和に対し、ともに2試合ぶりに先発の両サイドハーフが大仕事だ。後半8分、左MF食野からの右足クロスを、逆サイドに走り込んだ身長164センチの右MF山下がヘディングで合わせてゴール。「狙い通りの形だった」と振り返る、サイドの裏をついた会心の1点だった。

 3日の湘南戦で2得点したDF岸本、2アシストのMFアラーノに代わっての先発。食野は負傷もあって昨季は国内復帰3シーズン目で初の無得点に終わり、今季に懸ける思いは強い。「(前節の岸本、アラーノに)すごく刺激を受けましたし、自分も自分らしさでチームのためになりたい」。今季初アシストの結果で、起用に応えた。

 結果を出した選手を続けて起用するのはセオリーの一つだが、中2日の連戦だったこともあり、ダニエル・ポヤトス監督(46)は「フレッシュさを求めました」と、山下と食野の運動量にかけた。その采配も当たった3連勝で、5位に浮上。負傷中のMFウェルトンら主力の復帰も近づくG大阪が、戦力の充実とともに上位争いに食い込んできた。(金川 誉)

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