◆明治安田J1リーグ▽第15節 東京V2―0横浜FC(6日・味の素スタジアム)

 東京Vがホームで横浜FCに2―0で勝利した。

 J1では初対戦となる一戦。

東京Vは前節の浦和戦(0●2)でDF千田が負傷し、DF谷口が一発退場。負傷で離脱しているDF林を含めて今節は主力DF3人を欠く状況に加え、4月25日のC大阪戦から29日に岡山戦、3日の浦和戦、6日の横浜FC戦と中3日以内で4連戦の最終戦。中2日での戦いだった東京Vとは対照的に、横浜FCは中6日と調整の日数に差があった中での一戦だった。

 それでも、6人先発を入れ替え、今季初先発だったDF深沢が3バックの中央に入って守備陣を統率。横浜FCのFWルキアンとの競り合いでも体を張ったプレーを見せるなど奮闘した。

 すると前半36分にワンチャンスを生かす。FW斎藤の左からのクロスをFW染野がゴール前で頭で合わせて先制。リーグ5戦ぶりの先発起用に応える今季2点目を挙げ、前半は1―0で折り返した。

 後半も横浜FCに押し込まれる展開が続き、後半30分過ぎにはゴール前で連続でフリーでシュートを放たれたが相手のシュートミスや途中出場のMF平川のシュートブロックなどもあり無失点でしのぐと、後半アディショナルタイム1分に途中出場で明大から今季加入したルーキーMF熊取谷一星が右サイドから左足で鮮やかなミドルシュートをゴール左上に決め、プロ初ゴールで勝負を決めた。

 2戦ぶりの勝利で4連戦は3勝1敗で勝ち越しに成功し、厳しい戦いを乗り越えた。試合後の会見で城福浩監督は「まずはじめにサポーターに感謝したいと思います。サポーターも前節の浦和レッズ戦のあのスタジアムの空気を感じて、いろいろとどう今日を臨もうかというのを考えてくれたのかなと思わせてくれるほど、今日は声量が大きかったですし、日程のディスアドバンテージを一緒に戦おうと、背中を押そうという、そういう空気を感じました。

彼らと一緒に喜び合えてよかったなと思います」と、感謝の言葉を口にした。

 また試合についても「ラインをしっかり高く保つこと、ずれながら最後のところで体を寄せることがしっかりできていた。セットプレーが横浜FCさんのストロングなので、決定的なところまでは行かないまでも、少し危ない場面がありましたが、流れのなかでは足を振らせなかった。それがあったからこそ、自分たちの時間をしっかり手繰り寄せて1点目を取れたと思います。最終ラインも中盤も急造のなかで、よくお互いの良さを出しながら、辛抱強く、我慢するところは我慢して耐えたことで、最後追加点が取れた。それがここのところメンバーにも入れなかった熊取谷一星が取ったことは、このチームにとって非常に大きなこと」とうなずいた。

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