◆明治安田J1リーグ▽第15節 福岡0―1鹿島(6日・ベススタ)
鹿島はFWレオセアラの今季9得点目による決勝点で、福岡を1―0で下した。今季初の5連勝で首位を守った。
採点と寸評は以下の通り。
鬼木達監督【6・0】「守り切る集中力は素晴らしいが、目指すサッカーはもう1点取りにいくこと」とコメント。「目指すサッカーはもう1点取りにいくことだが、守り切る集中力は素晴らしい」ではなく。この語順が全て。勝ちながら成長
GK早川友基【6・0】危なかったのは名手名古に頭上を狙われた場面ぐらい。平穏無事にクリーンシート
DF小池龍太【6・0】復帰戦で、見る者を唸らせる立ち位置と視野、質
DF植田直通【6・5】前半開始1分半でヘディング4戦4勝、しかも圧勝。相手が温めてきた攻撃プランをたった90秒で破壊
DFキムテヒョン【6・5】安全策に逃げず、攻守ともにファイティングポーズを取りながらも、ただただ安定していたことが何よりの収穫
DF安西幸輝【7・0】PK演出スルーパス。最後は鈴木優磨の分まで走り、左MFまで兼務していてちょっと引いた。2年連続フェアプレー個人賞は厳しくなったが、ベスト11には邁進中。2節続けてMOM
MF知念慶【6・0】ミスも多く、ノットヒズデイではあったものの、要所でのフィジカル勝ちで存在感
MF舩橋佑【6・5】ザ・ゲームメーカー。落ち着きと余裕が、チームに安定をもたらす
MFターレスブレーネル【6・0】技術的ミスは献身性でカバー。
MFチャヴリッチ【6・5】アシスト未遂の抜け出し→クロスは格別の所作。日本人でもブラジル人でもない、欧州の風を感じるスペシャリティー
MF鈴木優磨【6・0】左で起点となり、PK獲得を演出。安西との縦関係は創造性の宝庫
FW田川亨介【6・0】頭部へのボール直撃で無念の負傷交代。脳しんとうによる交代は適応されなかったものの、場所が場所だけに無理だけはせず
FWレオセアラ【6・0】PK奪取から決勝点。しかし、まだ仮の姿。6万人国立での真の復活へ、鹿島の虎は牙を磨く
MF松村優太【6・0】後半20分IN。エゴが許される時間帯では、ガンガン自分を出してもらいたいところ。チームが勝つための最善策としてのニュアンスで。最終盤じゃない限り、怒られないので大丈夫
MF三竿健斗【6・0】後半20分IN。後半の福岡の攻め筋としては、舩橋のところぐらいだっただろう。そこに三竿は同情する
MF樋口雄太【6・0】後半35分IN。けがから待望の復帰。
MF荒木遼太郎【6・5】後半35分IN。出場約20分間、切り替えの鬼として二度追い、三度追い、四度追い。いい汗をかく
上田益也主審【6・0】PK判定はやや厳しかったが、VARから進言がなかったということはそういうこと。90分通していい笛裁き
※平均は5・5~6・0点。MOMはマン・オブ・ザ・マッチ(採点・岡島 智哉)