◆第86回オークス・G1(5月25日、東京・芝2400メートル)

 桜花賞の1、2着馬は強いが、距離が2400メートルになって逆転がありそうなのが、3着だったリンクスティップ(牝3歳、栗東・西村真幸厩舎、父キタサンブラック)だ。その前走はスタートで後手に回り、3コーナーまでは一番後ろ。

しかし、そこから外を回って仕掛け、ロングスパートに出た。結果は3着でも、初のマイル戦がG1という厳しい状況で、ロスの多い競馬でも最後まで脚が止まっていなかった点は評価できる。

 新馬戦が2000メートルだったように、陣営も当初からオークスを意識していた。体形も胴が長めで、マイルより2400メートルが向くのは明らか。適性の差がより出る舞台で、逆転の可能性は高いとみる。21年オークス(ユーバーレーベン)以来となる、ミルコ・デムーロ騎手のG1勝ちを期待したい。(山下 優)

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