◆第86回オークス・G1(5月25日、東京競馬場・芝2400メートル)
昨年の阪神JF・G1を勝ったアルマヴェローチェ(牝3歳、栗東・上村洋行厩舎、父ハービンジャー)が、2つ目のG1タイトルを視界にとらえている。前走の桜花賞(2着)は勝ち馬エンブロイダリーの決め手に屈したが、担当の柴原助手は「しっかり走ってくれて、言うことないレース。
前走時のプラス12キロに関しては「成長分もありますが、少し重かったですね。今回は数字は気にしてません」と2戦目で中身が違うことを指摘。昨夏は1800メートルの札幌2歳Sで鼻差2着があり「2000メートルまでは全然問題ないと思います。2400メートルは正直分かりませんが、3歳馬同士なら」と、距離延長で逆転を意識する。
前走後は在厩で調整されており、この時期の3歳牝馬だけにピリピリしてもおかしくないが、「阪神JFの時から男馬のように(精神的に)余裕があるのが強み。本当に乗りやすい。この馬だから在厩調整も良かったんでしょうね」と愛馬に絶大な信頼を置く。桜花賞は重馬場に近い稍重だったが「力がメッチャあるタイプではないので、ホントは良馬場で走らせたいぐらい。血統だけでこなしているんだと思います。(初めての)長距離輸送も大丈夫そう。