◆プロボクシングWBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・村田昴―同級8位・小国以載(20日、後楽園ホール)
タイトル戦の計量が19日、都内で行われ、WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王者・村田昴(28)=帝拳=、挑戦者の元IBF世界同級王者・小国以載(37)=角海老宝石=ともにパスした。プロ29戦目を迎える小国は「(コンディションが)良いか、悪いか分からない。
計量後にはうれしいサプライズが待っていた。この日、37回目の誕生日を迎えジム関係者からバースデーケーキをプレゼントされた。箱からケーキを出し満面の笑みで写真撮影。今から73年前の5月19日は、白井義男さんが日本人で初めて世界チャンピン(世界フライ級)になったことを記念し、日本プロボクシング協会が2010年に「ボクシングの日」と定めた記念すべき日でもある。試合の発表当初はノンタイトル戦だったが、タイトル戦に格上げとなり「ありがたい。勝ったらベルトですね」とほくそ笑む。
チャンピオンの村田は9戦全KO勝利中と勢いのあるホープ。サウスポースタイルから切れ味鋭い「左」を繰り出す。小国は過去にサウスポーとの対戦は2戦2敗。2013年3月の東洋太平洋タイトル戦で和気慎吾に10回終了TKO、2017年9月にはIBF世界王座の防衛戦で岩佐亮佑に6回TKOで敗れ、ともに王座を失っている。「あまり左とか意識せずに右だと思って戦います」と明るい表情で話し、再浮上への意欲を示した。
小国の戦績は22勝(9KO)3敗3分け。