◆プロボクシング IBF世界フェザー級(57・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 同級王者・アンジェロ・レオ(米国)―同級1位・亀田和毅(TMK)(24日・インテックス大阪)

 IBF世界フェザー級王者のアンジェロ・レオ=米国=が19日、大阪市内のKWORLD3ジムで、会見と練習を行った。シャドーボクシング、サンドバッグ打ちを2ラウンドずつの計4ラウンドを公開。

順調な調整具合を見せ「自分はフェザー級の中で一番という風に信じてやってきている」と、防衛に自信をのぞかせた。

 対戦相手の亀田和毅については「非常にいい選手。元2階級制覇のチャンピオンであるし、尊敬すべき選手。スピードが一番の武器だと思っている」と警戒した。この一戦に向け、標高約1700メートルある自身のホームタウン、米国アルバカーキで十分な高地トレーニングを積んできた。スパーリングでも「どんな展開になっても対応できるように、亀田選手と似ているスタイル、似ていないスタイルの選手ともスパーリングを積んできた」と準備は万全。「スピード、パワー、全てに関して順調にトレーニングしてきた」と、力みなく、自然体で話した。

 今回が初来日。試合会場の大阪以外に東京も訪れており「今まで行った中で一番。文化も好きで人も良くて、食べ物もおいしい。試合後には沖縄も行きたい」と、試合前ながら日本を満喫している様子だ。好きな日本の漫画は「はじめの一歩」。

好きなキャラクターは、いじめられっ子からボクシングを始めた主人公の「幕之内一歩」だとも明かし、「僕も同じようにボクシングを始めた。照らし合わせて感情移入している」と告白した。

 練習の最後には「デンプシーロール」を彷彿(ほうふつ)とさせる左右の連打でサンドバック打ちを終了。会見に同席した亀田興毅ファウンダーから「『アメリカ版はじめの一歩』や」と声が飛んだ現王者が、亀田家8本目のベルトの前に立ちはだかる。

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