Jリーグは19日、各クラブが行う社会連携活動を表彰する「シャレン!アウォーズ」を都内で開催。表「ファン・サポーター選考賞」では、合計1万7000票以上の投票の結果、J1福岡の取り組み「TAKE ACTION Week!」が選出された。

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 クラブは「アビスパを使おう!」を旗印に「日本で1番社会課題が集まってくるサッカークラブ」を目指し、それぞれの課題を抱えるホームタウン地域の企業・団体に「アビスパを使ってもらう」ことで、課題解決の場を提供することを掲げている。

 今回表彰対象となったのは、活動の一環として昨年11月のホーム柏戦で行われ、約2000人が参加した「TAKE ACTION Week!」。来場者に様々なアクションを用意し、試合日以降の日常の意識・行動を変えるキッカケの創出を目指した。

 ホームタウンクリーン活動、AED講習会などの参加型イベントのほか、7つのワークショップを開催した。また、障がい者就労継続支援事業所の利用者10人が業務に参加することで、雇用の創出を実現。パートナー企業48社、福岡市役所、地元の大学生、サポーターらが「当事者」として運営に携わる形をとったことも、高く評価された。

 授賞式には川森敬史会長、担当の佐川諒氏が参加。川森会長は「各企業様は様々な強みを持っていて、そういった方々に手を挙げていただき、活動の輪が広がった。1人でも多くの方々が社会課題を解決するアクションを起こせるハブになれるよう、これからも頑張っていきたい」と述べた。

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 「シャレン!アウォーズ」は今回が6度目の開催。地域に根ざしたスポーツクラブとして、各クラブが多くの協働者と連携し、各地域が抱える課題への多種多様な社会連携活動をたたえる目的で行われている。

 今回は58クラブがエントリーし、6クラブがそれぞれの賞を受賞。

Jリーグ特任理事の中村憲剛氏、明治安田の永島英器・取締役代表執行役社長らがプレゼンターを務めた。

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