◆卓球 ◇世界選手権個人戦 第3日(19日、カタール・ドーハ=ルサイル・アリーナ)

【ドーハ(カタール)19日=宮下京香】女子シングルス2回戦で、17年大会銅メダルで世界ランク20位の平野美宇(木下グループ)は、同ランク137位のレア・ラコバック(クロアチア)にゲームカウント2―4(8―11、11―7、10―12、11―5、6―11、7―11)で敗れた。2―3の第6ゲーム終盤から目を赤らめ、試合後はベンチで涙があふれた。

 第1ゲーム(G)から平野は力強い両ハンドドライブを繰り出すが、相手にタイミング良く返された。1―2の第4Gはサーブで先手を取り、3球目でフォアハンドをクロスに浴びせるなど早い展開で攻め、6点差で取り返したが、第5G以降も、平野らしいバックハンドの強打で押しきれず。第6Gの5―10とマッチポイントを握られてからは目にためた涙を両腕でぬぐう。バックハンドのレシーブで意地を見せたが、最後は力尽きた。

 日本チーム関係者によると、試合後は取材エリアまでの通路でしゃがみ込んで数分間、涙が止まらず。呼吸が荒くなったため、少し休ませたという。日本協会の馬場美香・強化本部長は「試合後に本人としっかり話をしました。(体調は)大丈夫です」と語った。

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