横浜FMが20日、第13節の神戸戦(21日・日産)に向けて横須賀市内で全体練習を行った。

 17日に京都に0―3で敗れ、2008年のクラブワーストに並ぶ6連敗&10戦未勝利。

今季わずか1勝で最下位と低迷が続く中、中3日で今節はリーグ2連覇中の神戸と対戦する。

 この日、公開された練習の冒頭ではアップやパス練習などが行われ、その後は非公開で調整した。

 中3日で迎える一戦となるが、キスノーボ監督は「この間の試合からいい部分を今一度確認して、そこをもう一回出して、伸ばしていこうと。日々の練習もそうですし、試合ごとに自分たちは止まることなく成長し続けることは引き続きやろうと言っています」と話した。

 京都戦の試合後には、中山社長がクラブHPに「横浜F・マリノスの歴史と伝統を必ず守る必要があります。そのためにも、J1残留に向けて覚悟を持って臨み、目の前の一戦一戦を大事にし、絶対に残留させます」などの声明文を掲載。残留を明確に掲げた中で迎える最初の一戦にもなるが、指揮官は「もちろん結果は出てないですけど、試合後ごとに少しの成長は見えています。その中でその成長を止めることなく続けていくことが大事だと思いますし、とにかくポジティブに自分たちが目指すところ、その成長という部分を止めずにどれだけ続けていけるか。そして、集中という部分が切れた時にJのチームはチャンスをものにしてくるので、そこの集中力をどれだけ継続させるかも大事。とにかくしっかり自分たちは強く、いい選手がそろっていますし、このメンバーで戦っていきたいなと思います」と気を引き締めた。

 明確にJ1残留を現実的な目標に据えたことで、戦い方の変化も予想される。「とにかく自分たちのやるサッカーを出すこと。

この間の試合で3失点してしまいましたが、個の部分で防げる部分はあった。それ以上にチャンスは作れた。いい部分も多く出た試合。そういう部分を引き続き出しながら、自分たちのやり方で明日の試合にも臨んでいこうと思う」と、口にした上で、「自分たちが求める方向に舵(かじ)を切って、そこに向かっていこうと。いい部分を引き続き出していく、そして、今日のようにしっかり練習が出来ているということはすごくいいですし、その中でチェックして再確認して出来ている。明日の試合でも我々が何をしたいのか、それをしっかり出す試合にしたい」と強調。残留圏内の17位横浜FCとの勝ち点差は、2試合消化が少ないものの「10」。差を詰めていくためにも、勝ち点の上積みが必要不可欠だ。

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