◆卓球 ◇世界選手権個人戦 第4日(20日、カタール・ドーハ=ルサイル・アリーナほか)
【ドーハ(カタール)20日=宮下京香】女子シングルス2回戦で、パリ五輪団体銀メダルの16歳・張本美和(木下グループ)がドイツ代表の“妖精”ユアン・ワンを4―0(11―3、11―8、11―6、11―9)で退けた。3月の世界ツアーでは3―1で勝っていたが、試合前は「緊張度が一番というか、モヤモヤした感じだったんですけど、試合に入ってからは準備してきたことが1ゲーム目からはまって良かったと思います」と安堵(ど)した。
一つの壁を越えた。珍しいハイトスのバックサーブを武器とするワンに対し、「普通のサーブとは違うな」と割り切った。サーブからの展開で攻めの姿勢を示した。2―0の第3Gではサーブ、3球目でフォアハンドドライブを振り抜いた。第4Gの9―9ではフォアを相手のバック側に浴びせ、相手に挽回の隙を与えなかった。「前回勝っている相手は難しい。前戦からサーブのコースだったり、回転も変えたので、そこが良かった」と胸を張った。
3回戦はアジア選手権決勝で1―3で敗れているキム・グムヨン(北朝鮮)と激突する。左利きでバック面に珍しい粒高のラバーを貼り、独特な回転の球を放つ難敵。張本美は「前回負けている相手なので、そこの反省を生かしたり、試合中の戦術の展開が大事になるので、いろんな戦術を準備して臨みたい」とリベンジに燃えた。