◆大相撲夏場所11日目(21日、東京・両国国技館)

 綱取り場所の賜杯争いで2差独走中の大関・大の里(二所ノ関)は、小結・若隆景(荒汐)に寄り倒しで勝ち、無傷の11連勝を飾った。若隆景は3敗に後退した。

立ち合いでもろ差しを許して劣勢だったが、左からの攻めで耐えて、最後は力で圧倒した。

 前日には八角理事長(元横綱・北勝海)が「自分のゾーンに入っている」と大の里の取り口を評するほど、絶好調だ。10日目は西前頭4枚目・一山本(放駒)のもろ手突きを受け止めるとすぐに突き返して足を進め、右へ逃げる相手を押し倒した。後続と2差に広がっても「そこは気にしていない。一日一番しっかり集中してやる」と、自分に言い聞かせるように話していた。気持ちが浮つかないよう土俵に臨んでいる。

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