◆大相撲夏場所11日目(21日、東京・両国国技館)
東十両7枚目・友風(中村)が1敗で優勝争いの先頭を走っている西筆頭・草野(伊勢ケ浜)を押し倒して8勝目。4場所ぶりの勝ち越しを決めた。
頭で当たった後、横を向いてしまった。「すごい当たり、圧力でした。首の当たりに電気が走ったような感覚になって、体を開いてしまいました。右? たまたまですよ」。しかし、土俵際で右が入ると体を入れ替えて押し倒した。
昨年の秋場所以来、4場所ぶりの勝ち越し。「勝ち越しですか、これが13日目、14日目なら、うれしいと思いますが、まだ4日ありますから。今日は悪い内容ですけど、結果がOKという相撲でした。草野関の圧力はすごかった。ジャンケンで勝ったようなものです。優勝争い? 草野関は強いですよ。負けないと思います」と笑った。
中日に先代の尾車親方(元大関・琴風)に会った時、「よく頑張っているな。あんな大けがをして立派だぞ」と声をかけられ、再び心にスイッチが入った。残り4日。2023年秋場所以来、11場所ぶりの2ケタ勝利を目指す。