◆卓球 ◇世界選手権個人戦 第5日(21日、カタール・ドーハ=ルサイル・アリーナ)

【ドーハ(カタール)21日=宮下京香】初出場の大藤沙月(ミキハウス)が出場3種目で勝ち上がった。午前11時頃開始の吉村真晴と組む混合ダブルスでは、世界ランク1位の中国ペアを3―1で撃破。

その後の横井咲桜との女子ダブルスは3―0、午後9時前に始まった最終種目の女子シングルスでは4―0で快勝。さすがに疲れが見えた21歳は「(女子単の)3ゲーム目から帰ってきた時に足が震えていて。なので、絶対に4―0で勝とうという気持ちでしっかり頭を使って勝てた。ホッとしています」と安堵(ど)した。

 最後の女子シングルスでは、世界ランク43位のザビーネ・ヴィンター(ドイツ)と対戦。「朝、昼、晩という試合でゆっくり休む時間がなかったので、体力との勝負だった」。先に3ゲームを取ったが、第4ゲームは4―8と相手に粘られた。それでも気迫を見せて5連続得点で逆転。11―8で勝ちきり、長い1日を終えた。

 この日のシングルス3回戦を終えたのが、午後9時25分。4回戦は翌22日の午前11時40分開始予定とタイトな日程。相手は2回戦で17年銅メダルの平野美宇を4―2で破った世界ランク134位のレア・ラコバッツ(クロアチア)だ。

「大舞台はどちらが勝つか分からない。その中で勝ってこられているのは自信になる。どの試合も大事。明日からももっと思い切ってやりたい」と意気込み、足早に会場を後にした。

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