初代タイガーマスクの佐山サトルが主宰する「ストロングスタイルプロレス」は21日、団体会長を務め4月21日に90歳で亡くなった“過激な仕掛人”新間寿さんの追悼興行「ストロングスタイルプロレスVol.34 THE 20th ANNIVERSARY“―過激な仕掛人”新間寿追悼興行―」(6月12日、後楽園ホール)にみちのくプロレスのザ・グレート・サスケとディック東郷が参戦することを発表した。
2人は、新間さんが1990年1月に設立した「ユニバーサルプロレスリング」でデビュー。
サスケは阿部史典と組み、東郷は日高郁人とタッグを結成し15分1本勝負で対戦する。追悼興行への参戦にサスケは「新間寿様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。昔、私がまだユニバーサル・プロレスリングの若手に過ぎなかった時代、私と同じく若手であったディック東郷選手にいつも新間寿幹事長は、まるで親戚の子どもを可愛がるかのように、いつも温かいお言葉をかけてくださいました。本当にありがとうございました。“過激な仕掛人”という有名なニックネームがございますが、今振り返って私が思うに、新間寿幹事長は、常にお客様目線でリングを俯瞰で見つめ、そして、「時代の先を読む」、まさに「先見の明」を持たれていた方なのではないかと、今、確信しております。どうか、今回私とディック東郷がリング上で闘います。天国より見守ってください」とコメントを寄せた。
東郷は「新間寿さんは、自分がユニバーサルプロレスでデビューした時の、リングネーム『巌鉄 魁(がんてつ さきがけ)』の名付け親でした。今回、この追悼大会に参戦することに意味があり、歴史があり、感謝の気持ちがあります。また、日高と久々のFECタッグを組むというのも、みちのくプロレスの一つの歴史です。なので、今回のテーマは「歴史」ということで非常に楽しみであります」とコメントした。
サスケとタッグを組む阿部は「ストロングスタイルプロレスに参戦させていただいから、もう5年ほどが経ちます。
格闘技は恋、プロレスは愛という言葉。新間会長の言葉を胸に刻みまして、ここまで培ってきたことをしっかりと愛をこめて、リングに出したいと思います」とコメント。東郷と組むストロングスタイルプロレスでコーチを務める日高は「新間寿会長には、ストロングスタイルプロレスコーチとして迎え入れていただき、以降、気にかけていただいてきました。また、先日マスクを取りましたが、タイガー・クイーンのセコンドにつくのもストロングでの私の仕事でしたが、数多くのご指導、叱咤激励を頂きました。中でも初敗北を喫した時に「日高、お前が付いていながら、何をしてるんだ!」とご指導を受けた後、逆に信頼していただいていた事を強く実感しました。その信頼を誇りに、感謝を胸に抱き、この追悼試合を全力で戦います。ディック東郷さんとのFEC、ご期待下さい」とメッセージを寄せた。
追悼興行は、メインイベントでレジェンド王者の船木誠勝がみちのくプロレスの新崎人生と初防衛戦を行う。