◆大相撲 ▽夏場所12日目(22日、東京・両国国技館)
初の綱取りに挑む大関・大の里が4度目の優勝に王手をかけた。初顔合わせの東前頭7枚目・伯桜鵬をはたき込み、初日からの連勝を自己最長の12に伸ばした。
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余裕の大の里だ。立ち合いはもろ手で突いて、すぐに首根っこを押さえてはたき込んだ。踏み込みがいいから後ろにも土俵が残っていた。体も楽に開くことができた。私がよく言う“毒まんじゅう”ではない。ミシュラン級の“高級まんじゅう”のはたきだ。優勝そして綱へマジック1。無双状態の大の里を誰も止めることはできないだろう。
13日目は大関同士の一番。今場所の琴桜はまさに脇役。
空を見上げてみろ。先代(元横綱・琴桜)が天国で泣いているぞ。死ぬ気で土俵に上がれ。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)