◆卓球 ◇世界選手権個人戦 第6日(22日、カタール・ドーハ=ルサイル・アリーナ)

 【ドーハ(カタール)22日=宮下京香】女子シングルス4回戦で、世界ランク9位の伊藤美誠(スターツ)が同11位の鄭怡静(台湾)を4―0(11―8、21―19、11―6、11―9)で退け、8強入りを果たした。自身6度目の世界選手権個人戦で女子シングルス初のメダル獲得に王手をかけた。

 伊藤は「ここまで来られたなと思います。2ゲーム(G)目は21―19で取ることができた。2ゲーム分やった気持ちだったんですけど…(笑)点数を取られても、取り返せればチャンスはあるなという気持ちはありました。やっぱり(第2Gを)取っているというところで気持ちが違った。大事なところで勝つことができてうれしかったですね」と笑みを浮かべた。

 1―0の第2ゲームは大接戦となった。ラリーで勢いのある鄭に、強打を打たせながらも、変化を効かせたサーブ、緩急をつけたラリーで応戦。17―18の場面から2連続得点し、19―19からしゃがみ込む体勢からサーブを出して得点。最後はバックで返し、このゲームを取り切り、難敵相手にストレート勝ちにつなげた。

 3大会連続の8強入り。女子シングルスで自身初のメダルを懸け、23日の準々決勝では、世界ランク4位の王芸迪(おう・げいてき)に挑む。21年大会では準々決勝で1―4で敗れているだけに、リベンジの思いも胸に秘める。

「(23年大会で)早田(ひな)選手も(準々決勝で王芸迪に)勝っている。やっぱり自分の中ではすごい気持ちが上がる。(勝ってメダルの)可能性はあるかなと思います。自分自身で勝ちをつかみ取りたい。とにかく思い切って最後まで楽しみたいというのが一番」と言葉に力を込めた。

編集部おすすめ