◆卓球 ◇世界選手権個人戦 第6日(22日、カタール・ドーハ=ルサイル・アリーナ)

 【ドーハ(カタール)22日=宮下京香】女子ダブルス準々決勝で、16歳の張本美和(木下グループ)、20歳の木原美悠組が金娜英、李恩惠組(韓国)を3―0(11―3、11―5、11―8)で破り、4強入りを決めた。3位決定戦がないため、銅メダル以上が確定。

同種目の日本勢では、17年のデュッセルドルフ大会銅の伊藤美誠、早田ひな組から5大会連続の表彰台となった。

 木原は「いや~うれしかったです。その一言しか出てこない。前回銅メダルを獲得しているので、絶対に取りたいという気持ちでした。試合前は緊張はしていたんですけど、1、2ゲーム(G)目はしっかり取れて、3G目は流れが変わった部分もあったけど、最後は決めることができたので、ホッとしています」と満面の笑み。張本美も「メダルを取れたことがまずうれしいですし、大好きな美悠さんと取れたのも本当にうれしいです」と笑顔がこぼれた。

 第1ゲーム(G)から張本美、木原組の速い攻撃で相手を翻弄(ほんろう)。相手のサーブに対しても木原がレシーブし、張本美が得意のバックハンドで決める“必勝パターン”を見せ、流れをつかんだ。第3Gも序盤はリードを許したが、木原のサーブから3球目の攻撃、張本美の強烈なバックハンドドライブなどで追いつくと8―8で木原のレシーブで得点。マッチポイントを握ると、最後はすさまじいラリーとなったが、最後は木原が飛びついてフォアを振り抜き、勝負を決めた。メダルを確定させ、笑顔で抱き合って喜んだ。

 木原は長崎美柚と組んだ前回23年大会の銅メダルから、2大会連続の表彰台入り。

初出場の今大会で3種目に出場する張本美は、世界選手権個人戦で自身初のメダルをつかんだ。

 準決勝は、第2シードの王曼昱(おう・ばくいく)、蒯曼(かい・ばん)組=中国=とアディナ・ディアコヌ(ルーマニア)、マリア・シアオ(スペイン)の国際ペアの勝者と対戦。木原は「前回の銅メダル以上を取りたい気持ちは強いけど、準決勝まで来たら、簡単には勝てない相手だと思うので、頑張りたい」と引き締めた。張本美も「まずは自分たちのプレーに集中して頑張りたい」と意気込んだ。

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