関東学生陸上競技連盟は23日、全日本大学駅伝(11月2日、名古屋市熱田神宮西門前~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)の関東選考会(24日、神奈川・レモンガススタジアム平塚)に出場する20校の各校8選手を発表した。
2024年1月1日から今年5月17日まで1万メートル公認記録の上位8人の合計タイム上位20校が出場。
昨年の本大会で初優勝した国学院大をはじめ、駒大、青学大、創価大、早大、城西大、立大、帝京大の上位8校はシード権を持つ。関東勢は計15校が参戦する。北海道1校、東北1校、北信越1校、東海2校、関西3校、中国四国1校、九州1校で計25校が出場。日本学連選抜(東海を除く全国7地区学連からの選抜)と東海学連選抜がオープン参加する。
昨年の伊勢路で9位の東京国際大、12位の中大、13位の東洋大など、今季の第102回箱根駅伝(来年1月2、3日)ではシード権(10位以内)を持つ強豪校を含めた20校が伊勢路行きの7枚の切符を争う。
申し込み記録1位の中大は、今年1月の第101回箱根駅伝1区区間賞の吉居駿恭(4年)、同2区9位の溜池一太(4年)、同3区区間賞の本間颯(3年)と3人の1万メートル27分台ランナーを擁し、8人の平均タイムは驚異の28分10秒26。吉居は2組、溜池は、同7区7位の岡田開成(2年)と共に強豪が集う4組に入った。本間は補欠となった。
今年の箱根駅伝9位で継続中としては最長の20年連続でシード権(10位以内)を獲得した東洋大は、申し込み記録11番目。昨季の学生3大駅伝はすべて欠場したが、今季はエースとして期待される松井海斗(2年)が、箱根駅伝7区12位の内堀勇(2年)と共に最終組を走る。同10区10位でアンカー勝負でシード権を死守した薄根大河(3年)と同3区8位の迎暖人(2年)は2組。主力の緒方澪那斗(4年)は補欠に回った。
昨年、全日本大学駅伝関東選考会ではトップ通過しながら箱根駅伝予選会ではまさかの敗退を喫した東海大は申し込み記録9番目。ダブルエースの花岡寿哉(4年)は1組、兵藤ジュダ(4年)は4組に入った。昨年の箱根駅伝予選会でゴール直前に無念の途中棄権となったロホマン・シュモン(4年)は補欠となった。
申し込み記録16番目の東農大はエースの前田和摩(3年)が4組に登録された。前田は昨年5月の日本選手権1万メートルで日本歴代5位(当時)、日本人学生歴代最高の27分21秒52をマークして3位と激走。その後、体調不良などで実戦から遠ざかっていたが、いよいよ約1年ぶりにレース復帰する。
2年前の今大会でルーキーだった前田は外国人留学生に果敢に挑み、U20日本歴代2位(当時)の28分3秒51と好走。東農大を14年ぶりの伊勢路に導いた。
古豪の明大は今季、大志田秀次監督が就任。18日は上限より1人少ない12人を登録した。東京国際大を箱根駅伝常連校に育て上げた名将の手腕が注目される。
第1組は午後6時、第2組は午後6時40分、第3組は午後7時20分、最終第4組は午後8時にスタートする。昨年まで6月下旬に行われていたが、今年は暑熱対策などのため、約1か月、早まった。平塚市の24日夕方以降の天気予報は雨で気温は20度に達しない見込み。気象条件に大きな問題はなさそうだが、タフな戦いとなることには変わりはない。
箱根駅伝の予選会は、一斉スタートのハーフマラソンに12人が出場し、上位10人の合計タイムで競うが、全日本大学駅伝関東選考会は1人の失敗も許されない。駅伝と同様に大きなプレッシャーのかかる。厳しいレースとなる。
全日本大学駅伝関東選考会の出場校は申し込み記録順で以下の通り。
<1>中大 (28分10秒26)
<2>日大 (28分34秒95)
<3>順大 (28分36秒98)
<4>大東大 (28分43秒60)
<5>山梨学院大(28分44秒60)
<6>駿河台大 (28分49秒22)
<7>中央学院大(28分49秒78)
<8>神奈川大 (28分50秒68)
<9>東海大 (28分53秒28)
<10>東京国際大(28分55秒54)
<11>東洋大 (28分58秒86)
<12>明大 (28分58秒91)
<13>専大 (28分59秒89)
<14>日体大 (29分0秒48)
<15>法大 (29分0秒78)
<16>東農大 (29分1秒31)
<17>日本薬科大(29分5秒71)
<18>拓大 (29分7秒10)
<19>国士舘大 (29分7秒80)
<20>麗沢大 (29分11秒93)